宣伝会議賞とSNS

宣伝会議賞に挑戦するにあたり、身近な同業者を除いて、自分の他にどんな人が取り組んでいるのかはこれまでずっとぼんやりしていたが(本誌やSKATで名前と受賞者の方の顔くらいは見ていたけど)、近年、SNS(この場合、ほぼツイッター)が普及し、宣伝会議賞に関する投稿が増えてくるにつれて、なんとなく他の応募者のパーソナリティがほんの少しだけリアルに感じられるようになってきた。それまでも、個人ブログなどで発信されていた人はちらほらいたけれど。

あくまで個人の見解だが、初めのうちは互いに進捗を報告し合ったり励まし合ったりしているのを、「盛り上がってまいりました」とばかりに微笑ましく生温かい目で眺めていたのだけど、そこはさすがSNS、本当にいろいろな人がいるなと思う。あくまで個人の見解だが。

たとえば、
・新たに参戦する人や学生などに勝手にアドバイスする人(このnoteの傾向からもおわかりいただけるかもしれないが自分もこのタイプ)
・自分の本業の宣伝に利用する人
・関連するブログや記事を書いて広告収入や投げ銭などの利益を得ようとする人(自分もあわよくばこれになりたい。でも有料にできるほど内容がない。人気もない。あ、死にたい)
・事務局や審査員、協賛企業に注文を付けたり、改善を求めたり、新企画を提案する人
・それを批判する人
とまあ、だいたいこんな感じの人たちを見かけたような気がするが、自分の脳内で記憶の改竄が多少行われているかもしれない。見たのは幻か白昼夢だったのかも。

あと、いわゆるアルファというのかインフルエンサーというのか、フォロワー数の多い人の「一次審査に通過した」という内容のツイートに「すごい!」「おめでとう!」というリプライが飛んでいるのを見たときは、「なにこのやさしい世界」と呆然としたものだ。

他にも、ツイートの内容を見る限り、できればお近づきになりたくないな…と遠巻きに警戒していた応募者の方がいたけど、いつの間にかSNSからいなくなっていた。お元気で過ごされていたらいいなと切に願う。お近づきにはなりたくないけど。

世はまさに多様性、ダイバーシティの時代。いろいろな人がいて当たり前だし、互いに尊重されるべきだし、SNSのおかげで新たな交流が生まれるのは素晴らしいことだと思うけど、それと同時に、価値観のギャップや賞に対する捉え方・取り組み方の違いに、やや疲れてきている自分もいる。前々回のnoteで、身近なライバルがいなくなって宣伝会議賞へのモチベーションが下がっていると書いたが、こういったSNS疲れにもその一因があるような気がしてきた。それはあくまで自分自身の問題であり、他人様に何かを強要したり権利を侵害しようとする意図は一切ございません(←これを言ったからって何のエクスキューズにもならないことはわかっているけど、とりあえず意思の表明として)。これからも隙あらばSNSはチェックしていきたいと思う。モメてるのを見るのはしんどいけど。

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