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机上の学習に過ぎない知識でも、乏しい経験でも「ある」に越したことはない 【プロ資格マニアの軌跡】

フリーライターとしての活動が10年を超えるようになったころから、資格マニアの面に注目されることが増えた。「それなら資格マニアであることを仕事にしてしまうぞ!」と考えるようになった。

資格があることで、執筆のチャンスがもらえることは実際あった。

・金融や経済に関する原稿をFP資格(3級だけど)がある人に
・IT関連の記事を応用情報技術者資格がある人に
・勉強法、隙間時間の活用法に関する記事を

ところで、この1か月で私の仕事には大きな変化があった。

私は、強烈なインパクトがある記事を書いたり、カリスマ性で人を引っ張って行ったりするタイプの人間ではないので、ライター・コラムニストとしての限界を感じていた。

いっぽうで、何らかの課題を抱えたお客様の悩みを言語化したり、問題解決に向けての文章を書いたりすることには、大きな喜びを感じることができた。

自分の明確な意図がなくても、コンサルティング業務が増えていったのは、自分のそのような思いと、お客様との出会いと、そして遠隔コンサルティングが特殊なことではなくなってきた時代の流れとが、うまくかみ合った結果のように思う。

コンサルティング業務の中では「資格の勉強で身に着けた知識を、直接的に活かせる」という場面が、とても増えた。「こういう困りごとにはこういう解決方法がありますよ」と、依頼者様の問題解決のために役立てるのだ。たとえ机上の学習に過ぎない知識であっても「世の中にはこういう技術がある。その技術を持っている人がいる」ということが、自分の中にあるか、それとも全くないかで、コンサルティング業務の充実度は違ってくる。

私自身、今のような仕事の仕方をする予定というか、キャリアプランを立てていたわけじゃない。些細なきっかけに「やってみよう。その経験が執筆に活きるかも」程度に思っていたのだが、今ではすごくうれしく思っている。

そういえば、私が執筆のチャンスを広げることができたのは、学生時代にとった工事担任者資格のおかげだから(学生時代は本当にそういう仕事に就きたかった)、知識と経験は多い方がいいと思う。

河野陽炎の本とコンサルティング


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