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本業を続けながら他の仕事・副業に挑戦してよかったと思うこと 【プロ資格マニアの軌跡】

私は、文章を書く仕事を続けていくつもりで、他の仕事に挑戦しようという明確な意志はありませんでした。数年前、セミナー講師の依頼が初めて来たときも「あくまで1度か2度のつもりで」「文章を書く仕事に活かせるかもしれないから」というスタンスで挑戦しました。コンサルティングやネットショップの運営も同じです。

今では、執筆とコンサルティングの収入の割合が拮抗しつつあるほどになっています。そして「複数の仕事を持つことで、ある仕事でえた知見を他の仕事にも活かせる」というメリットも実感しつつあります。

とはいえ、私は「初めから複数の仕事を幅広く手掛けるべきだ」とは思いません。「いったん何かの仕事に集中して、一定レベルの実績を作る」ことが大事だと思っています。この方法のメリットは次のようなことです。

・自分自身が「これだけのことをやった」という自信を持てる
・1つのことをしっかり続けた人だと、信用・信頼してもらえる
・1つのことを続けたからこそ見える、その業界のニーズ、業界に所属している人が不便だと思っている何かを見つけ、新しい仕事に活かすことができる
・新しいことに挑戦して失敗したとしても、収入の柱がすでにある
・新しい挑戦があまり利益を生まなくても、気楽に続けていくことができる

先日、別の記事で紹介したように、在宅起業、副業の相談を受けることが増え、なかでも次のような希望を持つ方がずっと増えています。

・家でできる
・本業や介護、子育て、闘病など事情があってもできる
・自分の個性を出せたり、自己実現につながる
・将来も続けられる
・初期投資があまり必要でない、もしくはすでに持っている道具を使える

これらの条件を満たす仕事は、誰もが「やりたい」と思うだけに、ライバルも多くなります。未経験の人が、いきなり現在の仕事を辞めて、この世界に飛び込むのではなく、まず副業としてスタートするほうが安心でしょう。

誰でも努力次第でできる作業の域を突破して、自分の個性を仕事に反映させ、「〇〇さんの仕事ね」と気づいてもらえるレベルにまずなりましょう。それから専業するのか、それとも副業というスタンスで続けていくのかを、改めて考えるほうがいいですね。

私は、セミナー講師やコンサルティングの仕事を始めたばかりのとき、まずは本業であったライター経験を活かし、「ライターになるには?」というテーマでセミナーを開き、文章力の向上やWebサイトの改善、Kindle本の出版などのコンサルティングを行っていました。

セミナーを続けるうちに「これだけ資格を持っている人に、資格の取り方や将来のキャリアプランの相談に乗ってもらいたい」という声が増え始めたので、そのようなセミナーやコンサルティングも行うようになりました。

セミナーやコンサルティングをスムーズに、参加者の皆さんの役に立つようなものにするために、本を30冊くらい読み、プロ講師の方のセミナー動画も軽く200本以上は視聴して、どのようにお話すればいいかを検討しました。

このような準備には時間がかかります。準備期間中はいくら時間や労力をかけても収入がありません。しかし、本業があるおかげで、収入がなくても落ち着いて、準備に取り組むことができました。収入がない状態だったとしたら、焦りの気持ちが先に立ち、腰を据えて準備することは難しかったと思います。

私の経験を踏まえて次のことをお勧めします

1.会社員・公務員の方もフリーランスも、まず今取り組んでいる仕事で経験と実績を作ること
2.1.のなかで不便に思ったり、もっとこういうサービスがあればいいのにと思ったりしたことを、ビジネスに変える方法を考えていくこと もしくは誰かから「これをやって欲しい」と頼まれたことをビジネスにする方法を考えていくこと
3.2.を踏まえて新しいビジネスに挑戦するなら、簡単でもいいので事業計画書や経営計画書を作って計画に沿って行動していくこと
4.いきなり高額の投資をせず、事業収入とのバランスを考えて投資額を考えていくこと
5.半年から1年ごとに事業の状況と、自身の健康状態や本業の状況なども踏まえて、継続するか否かを考えていくこと

河野陽炎の本とコンサルティング

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