見出し画像

「自分でもやってみる」という選択をし続けたことで可能性が広がった

2016年ごろから、ライターとして副業や週末起業に関する取材・執筆をする機会が増えました。人に対する取材、そして副業や週末起業に役立つツールの情報収集を続けていました。

少し気になったのが、副業などの情報を扱うメディアやツールは「簡単にできる」「誰でもできる」という点を強調し過ぎなのではないか、ということでした。

そこで、誰でも無料で使えるネットショップ構築システムを利用して、自分でもショップを開設してみることにしました。その時の細かな経験に関しては、次のnoteにまとめています。

経験してみて感じたことは「ネットショップ開設や商品登録などの作業は簡単だし、誰にでもできるかもしれない。でも、マーケティングやブランディングを意識した取り組みを行い、納得のいく商品画像やキャッチコピーを用意することまで意識してショップを作りこむことは、根気が必要だし大変な作業だ」ということでした。

あまりにも「簡単」「気軽」「誰でもできる」ことを強調しすぎるのも、決して良いことではないと、改めて思いました。

この経験を経て「取材や情報収集で得られるものも貴重だけれど、自分でやってみたからこそ得られることもある」という思いがとても強くなりました。

セミナー講師やコンサルタントなど、副業や週末起業の選択肢として注目され始めた仕事も、取材して得た知識はありましたが、できる範囲で自分でも経験してみることが大事だと考えました。

たとえば、セミナー講師として自分でセミナーを企画するのは大変です。どのような内容のセミナーに需要があるのか、生徒さんはどのようなことを知りたがっているのかを調査して、内容を作りこんでいくことだけでも、かなりの時間がかかります。私自身も、企画を作り上げただけで満足して疲れてしまい、実際にセミナーを開催する気持ちには、簡単にはなれませんでした。

でも、作りこんだ企画が誰かの目に留まり「ぜひ開催してほしい」とお問い合わせをいただけるようになりました。企業様が主催するイベントで「話してほしい」というご相談があったり、東京や中国地方などで講義をする機会までいただきました。

コンサルタントとしての活動も、はじめのうちは「スキルシェアサイトというものが今後は発展していきそうだ」という情報を得たために、「自分でも使ってみた」ことが起点でした。自分が提供できるスキルとは何だろうと考えたとき、ライティングやマーケティングの知識を活かしたサービスを思いついて、スキルシェアサイトに登録したのです。

このときも「スキルシェアサイトを使ってみる」という当初の目的の大部分は達成された気分になってしまい、自分のサービスを積極的に宣伝することもありませんでした。それでも、Webサイトのリニューアルや、ブログ運営方針の策定などのご相談をいただくようになりました。

このように「自分でもやってみる」という選択をしたことが、自分にとって貴重な経験をもたらしてくれた上に、実益にもつながりました。「やってみる」ことで、金銭的に大幅な赤字が出るリスクがあるなら話は変わりますが、それでも「やってみる」ことには大きな意味があります。自分の可能性を広げるためにも、「やってみる」ことを忘れたくないと今は思います。

仕事依頼

河野陽炎のWebサイト https://www.kagerou-prod.com/

この記事が参加している募集

マーケティングの仕事

いただいたサポートは、ライター志望、フリーランス志望、地方在住で起業を考える皆さんに向けたセミナー運営費用などに使わせていただきます。