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『最高の居場所』は、自分で引き寄せるもの

はたらく場を“最高の居場所”にしたい…

そんな思いを持った人たちが集まる、ちょっと変わった「場」があります。

それは、NPO法人「はたらく場研究所」が毎月開催するライブという名の勉強会。昨日、以下のライブに参加をしてきました。

最近、“組織開発”という言葉をよく耳にするようになりましたが、今回のテーマもまさにそれです。日本を代表する有名電機メーカーの取り組み事例ということもあり、参加者は50名近くにものぼりました。

私の興味ポイントはただ一点、なぜ組織開発の活動をやろうと思い立ったのか。そのきっかけを知りたいと思いました。

というのも、はじめたきっかけが、会社からの指示ではなく自ら志願してはじめたからと聞いたからです。(更には前職が技術職だったという点も)

そのいきさつは、後半に発表していただいた登壇者お二人の人生のストーリーの中で明されました。

プライベートな内容のため、詳細を述べることは控えますが、彼らのストーリーを聞かせていただいて感じたのは主に以下の3つです。

・苦しさを経験したからこそ、人の苦しさがわかるし、手を差し伸べることができる。
・自分を誤魔化すことなく、真剣に自分自身と向き合った。
・自分の中から湧き上がってくる衝動、内なる声に素直に従って行動した。

大きな組織に属していてよく見る光景は、サラリーマンだからという言い訳をして上からの指示に嫌々従う、大変な思いをしていても周りも大変だからと我慢をする、どうせ言っても無駄だと進言を諦める、などなどです。

みんな、自分を抑えつけ、自分に嘘をついて働いているように見えます。

嘘をついていると自覚ができているうちはまだ良いのかもしれません。

自分に嘘をつき続けた結果、完全に自分を見失い、完全に組織の価値観に蝕まれてしまっている人も中には存在します。そんな人はもはやその組織が無いと生きていけません。

世の中には、自分に嘘がつける人とつけない人、2つのタイプが存在すると私は考えています。

私は完全に後者ですし、ご登壇いただいたお二人も後者なんだろうなと思いました。

自分に嘘をつき続けると、だんだん苦しくなってきます。自分を抑えようとすればするほど、逆に意識が自分に向いて、余計に自身の思いが湧き出てくる。

そんな湧き出てくる内なる声に真正面から向き合い続けた結果、今のポジションを見事に手繰り寄せたんだなと感じました。

私にとしては、“組織開発”という活動そのものよりも、その領域に辿り着いたプロセス(ストーリー)を大変興味深く拝聴させていただきました。

いま所属している組織の中で、やりたい活動ができることは大変幸せなことだと思います。正直なところ、組織側の余裕というか、懐の大きさも感じました。

自分自身を振り返ると、今の組織を良くしたいのか、それとも組織をよくする仕事に就きたいのか、そこがまだ曖昧だなと気づきます。

『最高の居場所』を引き寄せるには、この日のお二人の言葉をお借りするならば、「本当にやりたいことをやっているか」、それを逃げずに真正面から問い続ける必要があるんだろうなと思います。

その先に、『最高の居場所』が必ず待っていると信じて、苦しいけれども問い続けます。

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