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農業経営者に一番大事なモノは○○○!?

みなさん、こんにちは!!
アグリビジネスパートナーの高津佐(こうつさ)です。
寒さも和らいで来ましたね。桜の開花も真近になり、私が住んでいる宮崎県では早期米の田植えが始まりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
先週末に実家に里帰り(車で1時間程度ですが)しておりました。実家は、専業の菊農家です。弟夫婦が後を継いでいますので、私はお払い箱ですが。。。
ちょうど、定植の真っ最中でした。小さい頃はよく手伝いをしてましたね。懐かしいです。

さて、今回は「農業経営者に一番大事なモノは○○○!?」というテーマでお話しします。みなさんは「○○○」に入るものは何だと思いますか?また、一番大事にしているものは何ですか?少し考えてみてください。




私の結論、それは・・・


経営者であるあなたの「時間」です。


え!? もっと違うものだと思っていましたか?それとも、その通りだけど「知ってるよ」って感じですか?

でも昨日のあなたの1日を思い出してみてください。あなたの大事で大切な時間を無駄なく使いきっていますか?

農業経営者は忙しい!!

このブログを読んでいただいている農業経営者であるあなたは毎日を忙しく過ごしていらっしゃることだと思います。

まずは、栽培(農業生産)。定植・農薬散布・管理作業・収穫・出荷調整などなど多忙です。そして、借り入れなどの資金調達、社員やパートさんの募集や労務管理、日々の帳簿付け、農業機械の整備。営業活動。

これに、消防などの地域での役割や子供の行事等への出席。JA等の部会や青年部の集まり。そして、その後の飲み会。

さらに、栽培技術向上の勉強や経営者としての勉強をしていかなければなりません。

現状に満足していますか!?

あなたの経営規模や収入、仕事時間など現状に満足していますか?

満足しているあなたは時間の使い方が上手なのでしょう。自分のために自分の時間を使い切っているんだと思います。そのまま、続けていただけるといいかと思います。

満足していないと思っている方。現状をA地点だとすると、あなたの望む場所B地点まで行かなければいけません。現状のA地点では不満なのですから。

今のまま進んでいって、将来(1〜2年後)にあなたの望むB地点にたどり着きそうでしょうか?

たどり着かないなぁと思う方はぜひ自分の時間の使い方を見直してみてください。

なぜなら、あなたはたった一人しかいない経営者であり、あなたの時間の使い方が経営を左右する大事なことだからです。

農業経営者の時間の使い方

では、どのような時間の使い方がいいのか考察してみます。

○農業生産を任せる社員がいない場合
 このような場合は、農業生産に時間を割くしかありません。農業生産以外に時間を割くと、栽培面積を減らすか、栽培管理が疎かになり、反収減・品質低下を招く恐れがあります。結果、売上が落ちて収益性が悪くなるでしょう。

 最悪なのは、このような状態で販売を自社で行おうとすることです。新規就農者によく見られますね。営業活動は経営者であるあなたが行うべきです。しかし、農業生産を引き受けながら、営業活動をすることは至難の技です。余程、優秀でなければ成功しません。

 将来、市場流通ではなく、消費者等に直接販売をしたいと考えているなら、まずは農業生産を任せることが出来る社員を育てることに注力することです。市場流通やJAへの販売は、営業をそれぞれが肩代わりしてくれることです。必ず売れます。しかし、それら以外の販売ルートは売れないことがあることを理解してください。去年まで取引してくれていた取引先が今年は取引しないと通達することもあるでしょう。それらに対するリスクヘッジも大切です。だから、営業は経営者自身が行こなう必要があります。
 直接販売をするなら、あなた自身が営業活動ができる時間を捻出する必要があります。そうでなければうまく行かないでしょう。

 農業生産を任せる社員がいない場合は

 農業生産 70%  将来への時間の投資 20% 経営管理 10%

が理想的な時間配分だと思います。販売はJAか市場販売です。

○農業生産を任せる社員がいる場合
 この場合は、ある程度規模が大きい農家さんや農業生産法人になると思います。パートさんも一定数確保していることでしょう。その場合は、重要になるのが、社員教育や採用活動です。社員やパートさんの離脱で、経営が回らなくなる可能性があります。しかも、働き方が多様化しており、人材が集まりにくい社会状況にあります。

 農業生産を任せる社員がいる場合の時間の使い方は、

農業生産 30% 社員教育等 30% 
将来への時間の投資 20% 経営管理 20%

です。規模が大きくなっているので、売上も大きいですがコストも大きいはずです。その場合は、経営管理をしっかり行わないと、資金繰りがうまく行かなかったりします。

農業生産を任せる社員がいても、営業時間が確保できない問題

 自社で直接販売を考えている方へ。どうすればJAや市場を頼らずに販売出来るのか。販売し続けられるのか。それは、上記で説明した経営者であるあなたの時間の使い方の中で、社員に丸投げ出来る部分を作ることです。それでもそれぞれにかかるか時間は「0」にはなりませんが。

 例えば、農業生産を任せる社員のスキルが上がり、ほぼ任せることが出来るようになって、あなたの農業生産への関与時間が30%→5%になったとしましょう。そうなった場合に余った25%の時間を営業活動に当てましょう。

 それでも、営業活動は受発注やクレーム処理、代金回収などの日々の業務と将来へのリスクヘッジ(既存の取引先がどこまで取引を続けてくれるか、競合との争いなど)をしなければなりません。
(この辺のお話は今度詳しく記載したいと思います)

一番大事なのは自分 自分=自分の時間

 この記事を読んでいただいて、「自分の時間の使い方」について少しでも考えていただき、より良い農業経営を目指していただけると嬉しいです。

 大切なのは、自分の時間を自分のために使うこと。他人に時間を奪われないようにしましょう。

 下記のリンクは参考になりますので、ぜひご覧ください。

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