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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮)

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何かと厄介ごとに巻き込まれやすい魔王カミュスヤーナ。 今回は同じ魔王ディートヘルムが、カミュスヤーナの伴侶テラスティーネに手を伸ばす。 「目が覚めたら夢の中」「魔王らしくない魔王… もっと読む
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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第19話 黒飛竜の鱗3

第19話 黒飛竜の鱗3 「父様。その方々は?」 寝台に横たわっていた少年が、その上に身を起…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第18話 黒飛竜の鱗2

第18話 黒飛竜の鱗2 カミュスヤーナとテラスティーネが案内されたのは、谷間に形成された小…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第17話 黒飛竜の鱗1

第17話 黒飛竜の鱗1 魔人の住む地は、大陸中央に巨大な山脈がそびえている。黒飛竜が住んで…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第16話 人魚の涙石2

第16話 人魚の涙石2 カミュスヤーナの目の前で、紫の髪、水色の瞳を持つ青年が、跪いて礼を…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第15話 人魚の涙石1

第15話 人魚の涙石1 「人魚の涙石か。知っておるぞ。」 ユグレイティの隣の地、ジリンダを…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第14話 月光花の花弁

第14話 月光花の花弁 空には美しい満月が輝いている。 カミュスヤーナは、崖の縁に腰かけて…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第13話 薬の素材

第13話 薬の素材 カミュスヤーナの義父に当たるアルフォンスは、カミュスヤーナたちに向かって、つらつらと薬の作成方法について説明をした後、次に薬を作成するのに必要な素材についての説明を始めた。 「状態異常を回復する薬を作成するのに必要な素材は5つ。黒飛竜の鱗、月光花の花弁、人魚の涙石、雪兎の氷羽、雷蝶の鱗粉。」 「聞いたこともないものばかりですね。」 「そうだな。私も取り扱ったことがないものばかりだ。その内、雷蝶の鱗粉は天仕の住む地でしか収集できないものだから、私が手に

【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第12話 逃げる方法

第12話 逃げる方法 目の前の少女は、魔王や魔人についての知識を、ディートリヒにある程度披…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第11話 シルヴィア

第11話 シルヴィア まったく。。カミュスヤーナの動きが早い。 ディートリヒは院の敷地内で…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第10話 薬学研究室

第10話 薬学研究室 とにかく華やかな生徒だと思った。そこにいるだけで、人の視線を引き付け…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第9話 非常勤講師

第9話 非常勤講師 「今日から、しばらくの間、魔法学を担当することになったカミュスヤーナ…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第8話 好きな人

第8話 好きな人 日当たりのよい窓辺に置かれた椅子の上で、うとうとと微睡んでいる女性の顔…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第7話 番とは

第7話 番とは 背中に、黒い翼が翻る。 鳥の羽というよりは、黒い膜が張られた翼だ。 大きな…

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【小説】恋愛なんてよく分からない(仮) 第6話 絡む思い

第6話 絡む思い カミュスヤーナは寝台の端で小さくなっている彼女を見て、何度目か分からない息を吐いた。 彼女にかけられている魅了の術の対象を、カミュスヤーナに代えてからが大変だった。 食事を取るにも、こうして寝台に入るのにも、カミュスヤーナの指示がないと、まったく動かない。 移動時はカミュスヤーナの後を常について来ようとするし、カミュスヤーナが執務をする時は、足元で跪こうとするし、かといってこちらから彼女に触れようとすると、固辞される。 今も、自宅の寝室で就寝しようと