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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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記事一覧

往来を眺めて過ごす #日光門前に暮らす #126

高橋広野です.お店をオープンしてから初めてのGW.ぞろぞろと歩く人々,絶え間なく続く渋滞を目の前にして過ごす初めてのGWです.今年はお天気にも恵まれ,暑いくらいの陽気にもかかわらず,多くの観光客で賑わっていました. このGWはほぼずっと,朝から晩までお店で過ごしていました.最終日の今日も朝から道路は長蛇の列.最高気温も25°を超えてきそうで,日傘をさして歩いている人も多く見られました.明日もお休み?とも聞くので今日も一日こんな感じかと思いきや,午後には渋滞も緩和され,車もす

日光移住、2年と10ヶ月目 #日光門前に暮らす #125

高橋広野です.あっという間に桜が散り,祭の日々が落ち着いたのも束の間….GWがやってきました.朝から渋滞が続いています. 今年は桜の開花と弥生祭がギリギリ重なって,なんとも幻想的な春を迎えました.昨年は3月末には咲いてしまった桜も,今年はなんとか持ち堪えて,4/16の弥生祭宵祭では,はなびら舞う幻想的な景色が見れました.稲荷町の花家体はこの枝垂れ桜を通る時,どうしても鼻先が桜の枝に接触してしまいます.そのたびに枝を持ち上げて,桜を避けるのですが,その揺れ動く枝からはヒラヒラ

栗石返し〜社寺と門前町のつながり〜

「栗石返し(くりいしかえし)」という清掃活動がある。 形式だけを捉えれば“清掃活動”ではあるが、どちらかというと“行事”に近いと私は思っている。 年に一回。ちょうどこのくらいの時期に行われる。 で、今年は先日(4/21)に実施されたばかり。 門前町の町衆が日光東照宮と大猷院(家光公御廟・日光山輪王寺)の境内を掃除する。この両社には「栗石(くりいし)」と呼ばれる拳大の石が敷かれていて、この間に溜まった杉っ葉(これは方言か?)やくずを取り除く作業を行う。 この栗石、地元で採

そろそろ春が来ちゃうので #日光門前につくる #6

2023年の冬にオープンしたピクニック屋さん PICNIKKO(ピクニッコ).ようやく弥生祭が終わって,いよいよ春と言ったところ.まだまだ冬だと言いながら,ピクニック屋のくせに道具の仕入れを先延ばしにしていたところですが,そろそろそろそろピクニックシーズンが到来しそうです. ここ最近はレンタルピクニックの先駆者を視察に行ってきてました. WIFE&HUSBAND|京都|鴨川 ケサランパサラン|金沢|犀川 鴨川も犀川もお店からたったの3分以内の立地.どちらも圧倒的に気持

祭りのあと

ふぅ。 今年も春の大祭が終わった。 「日光弥生祭」という。 個人的には3回目の筆頭頭役を仰せつかって、なんとか“乗り切った”という感がある。 おかげさまで、という言葉が全てについてまわるようなものなのだが、その辺については長くなるのでまた別の機会にでも。 さて、 祭が終わってすぐ、用事があって東京と横浜へ。 この時に感じたことをtwitterにこう書いた。 前にも同じようなことを感じたと思う。 日光弥生祭。 様々なサイトの説明や、紹介されている書籍などには これと似

栗石コロコロ #日光門前に暮らす #124

高橋広野です.4月21日は早朝から“栗石返し”に参加してきました. “栗石返し”では,日光東照宮と輪王寺で境内に敷き詰められた石をひっくり返し,杉の葉などのゴミを手作業で取り除きます.江戸時代から行われているという清掃行事で,昔なかなか庶民は入ることができなかった社寺に,奉仕をする代わりに中に入れる貴重な機会だったとか.こぶしほどの大きさの「栗石」と呼ばれる石を一つ一つ持ち上げてゴミを払い,苔が生えないようにひっくり返して元に戻す.町内ごとに分担が区分けがされていて,今年の

桜降る #日光門前に暮らす #123

高橋広野です.今年も弥生祭が終わりました.若衆としては今回が2度目の参加で,住んでいる稲荷町で出ました.今年は桜の開花が遅く,宵祭当日もまだなんとか花を残した状態で,今までにないほど美しい景色を目の当たりにできました. 祭は正直あんまり好きではないかもしれません.慣れない下駄を履いたり,お酒は弱いので全然飲めませんし,どんちゃん騒ぎも好き好んでしたいとら思わないし.面倒な決まり事や人間関係,愚痴が絶えない日々,ひたすらに長い拘束時間….自営業を始めて,日々1分1秒が自分が生

日光移住、2年と9ヶ月目 #日光門前に暮らす #122

高橋広野です.ようやくだいぶ暖かい日が続くようになって,桜もあともうちょっとで咲いてくれそうです. 門前日誌の第三巻が発行されました.2023年,活動3年目の記事からいくつか収録しています.今年は実は載せたい記事が他にもあったのですが,間に合わず….4年目はもっと計画的に,第肆巻の構成も考えながら活動していきたいです. 春が近づいてきて,ようやく客足が増えてきました.春からが本番ということで,今まで足りていなかったあれこれを急ピッチで準備していきます. あっという間にお

また冬が終わろうとしている #日光門前につくる #5

2023年の秋の終わりにオープンしたピクニック屋さん PICNIKKO(ピクニッコ). 12月,1月,2月と寒い寒い冬の時期を乗り越えて,早いもので4ヶ月目の営業.先月の売り上げと比較すると,今月は日光に春が戻ってきたのか,少し余裕のある営業でした.季節でこんなに変わるものなんですね…. このお店は事務所と兼用なので,基本的にお客さんがいない時には他の仕事をしていて,あまりたくさん人が入ってしまっても,そちらの仕事が進まないことになってしまう….なので今の客数くらいが程よ

門前日誌 第参巻 #日光門前に暮らす #121

高橋広野です.門前日誌 第参巻 が発行されました. 3年目の2023年の記事から,厳選したものを掲載しています. 今年は表紙も気持ちだけリニューアル. というサブタイトルをつけました. 2023年は,コロナ禍を経て町に祭が帰ってきた年でした. 連日のように鳴り響くお囃子の音.日光の日常のようです. これから配布を進めます.届きましたら,どこかで見かけましたら,ぜひ手に取っていただければ幸いです. NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野 #門前日誌 #日

日光移住、2年と8ヶ月目 #日光門前に暮らす #120

少しづつ少しづつ春が近づいているような…気がしないでもないけれど,まだまだ寒い日光門前です.早く暖かくなってほしい…. 今年は雪景色に出会えることがほぼほぼなくて,生活する分には良かったのですが,少し寂しく感じました.雪景色はやっぱり美しい.雪が積もればみんなで雪かき.箒で雪かきしてたら,ご近所さんがショベルを貸してくれました.雪かき後のコーヒーがうまい. 2月がどんなもんか恐る恐る売り上げを眺めていましたが,なかなか厳しいですね.出張も入ったりで,月に20日開けられるか

底が見えたら登るだけ #日光門前につくる #4

2023年の秋の終わりに、日光の御幸町にピクニック屋さんをオープンしました。PICNIKKO(ピクニッコ)といいます。 冬の日光は観光客が少ない….飲食関係は2月は特に苦戦するという話もよく聞いていました。実際は12月、1月に比べてやはりお客さんは少なく、売り上げも最低金額を更新しました。 それでも、最低でもこのくらいかと思ったよりポジティブに捉えられそうで、今後伸びていくだけなら、しっかり冬も開けておく価値は十分にありそうです。冬が弱い観光地とはいえ、冬に来る観光客もい

石の上にも

気がつけば、節目の年を迎えることになっていた。 二つある。 一つは、日光門前の東町地区で進む街路拡幅整備事業が着工から20年という節目を迎えること。 全体で6つの工区(※)があり、現在は4つ目。折り返しを過ぎたあたり、と言って良いだろう。 一つの工区に平均5年。 歩道は拡がり、電柱は無くなり、電線は地下へ。 特別な街路灯も設置された。 東武日光駅前からの眺めも大きく変わった。 (※今後の整備予定区間は当初予定されていた二つの工区が一つの工区として進行する可能性がある。)

最寄りの絶景 #日光門前に暮らす #119

高橋広野です.2月.あっという間に立春が過ぎ去って,ようやくやっとまとまった雪が降りました.久しぶりの雪かきで腰が痛い….毎年のように「今年は暖冬で…」って聞いているのですが…寒冬はまだですか?(2021-22年の冬は一応データ上は寒冬にっていたようです) 寒いのは本当に苦手なもので…日光の一番嫌いなところはこの寒さなのですが,雪が降ると話は別です.久しぶりに雪景色を撮りに,日光の銀世界へ. NPO法人日光門前まちづくりnote部|高橋広野