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エコーで「ヒト」は視えるのか

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

超音波エコー

について書いていきたいと思います。

大して参考にならない内容なので

暇な人だけ読んでください。

また大多数の人に喧嘩を売るような内容になると

思いますが構わず書きますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。


最初に言っておきますが

私はエコーは使えません。

いや使っていたのですが使わなくなりました。

そこは念頭に置いてください。


私のツイートを見ていただいた方なら

わかると思いますが

エコーを正しく使えるのは医者だけ

だと思います。

なぜそのように思うのか説明していきます。


エコーガイド下理学療法

日本で急速な発展を遂げてるのが

超音波エコーを用いた理学療法

だと思います。

「日本で」というより「日本だけ」ですね。

エコーの普及により

理学療法技術の発展に結びついたのは間違いないと思います。

なぜなら

超音波エコーを駆使して活躍している臨床家がいるのは

紛れもない事実だからです。

この超音波エコーで身体を生中継で見れるようになったことで

助かった患者は

わんさかいると思います。

運動療法や徒手療法の技術が格段に向上した

セラピストもたくさんいると思います。

超音波エコーが普及したことは

メリットがたくさんあると思います。



ただここで投げかけたいのは

画像で目にしたものが本当に症状の変化に結びついているのか

ということです。


この超音波エコーガイド下の理学療法の

前提にあるのが

痛みが出た部位には必ず異常がある

という信念です。  

あえて強い口調でいうと  

エコーガイド下理学療法は
バイオメディカルモデルに固執している

という印象を受けます。

実をいうと

画像の変化(ミクロ)が症状の変化(マクロ)に結びつく

というのは

私たちが生きている間に証明されることはありません。

ミクロとマクロを結びつけるのはほぼ不可能なのです。

よく理学療法士は解剖学の知識をもとに触診しますが

触診されると反応するのは

脳です。

これを考えると組織を徒手で変えてるわけではなく

徒手で中枢神経系が反応し、アウトプットした結果、

その反応が起きているわけです。


つまり私の言いたいことは

エコーガイド下理学療法が発展するのは嬉しいことなのですが

エコーガイド下で生まれた解釈というのを
正義にしないでほしい

ということです。

あくまで

痛みに対する一つの見方に過ぎない

ということを念頭に置いてもらいたいです。

エコーで見えた情報を

「理学療法士がやっていることを視覚化している」
「痛みの正体を見つけることができる」

とかいう過大解釈は本当にやめていただきたいです。

過大解釈は

無駄な論争を引き起こすだけだと思います。


医者の凄さ

ですが医者は違います。

医者の凄さは

シンプルな因子で治療することができる

ことです。

例えばハイドロリリースですが

癒着・瘢痕化している組織に

生理食塩水を注射するわけですが

ここで脳が反応する情報は

注射を刺されたことのみです。

結局、医者の印象や今までの経験、記憶などが

絡まってくるので

複雑系(人体)のしつこさに負けるわけではありますが

理学療法士がやっていることより

はるかにシンプルです。

ですから

医者のやっていることの再現性は

理学療法士がやることよりも

段違いで高いです。


医者の技術が医療の発展に大きく関わっている

理由の一つなんじゃないかと

私は考えます。


目にすることで生まれる過大解釈

目に見えたものや経験したことの影響力というのは

はるかに強いです。

「このやり方がうまくいった」

という経験を積み重ねて

臨床技術が上がるのは間違いないと思います。

ですが

「これが正解だ!」と言って解釈を広めるのは

ただの傲慢です。

痛みは複雑であるが故に

さまざまなアプローチの可能性を秘めているのです。

もっと痛みの可能性をというのを

尊重してほしいと私は思います。


治療解釈が痛みの理解につながるわけではない

おそらくですが
 
治療の解釈が痛みの理解につながる

と勘違いしている方が結構多いと思うんですよね。

ただ痛みは目に見えたものが正解になるような

単純さを持っていません。

治療解釈も個人の価値観に委ねられています。

その事実と科学の発展が追いついてないがゆえに 

臨床推論が妄想の域を出ることは決してありません。


もう少し私たちは

痛みというものに大して謙虚にならなければいけない

と思います。


本日はこれで以上です。

不快になられた方もいると思いますが
 
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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