だいぶ発表が遅れましたが、去る令和四年四月十一日、日本忍者協議会会長 一見勝之様並びに忍道総師範 川上仁一先生より「忍道陰忍五段位」を允可されましたことをご報告致します。

「忍道」とは、氾濫する情報や増殖し続けるイメージと一線を画し、日本古来の忍びの伝統と文化を継承、保持、伝播することを期して、三重大学の山田雄司教授と甲賀流伴党宗師である川上仁一先生が主導して拓かれた当世唯一の公式忍術階程です。

数百年来秘匿されてきた忍之傅から、学問としてevidenceが証明される内容を選び、忍者を日本文化として発信すると言う遠大な志に、当初は正直腰が引けたものでした。

しかし川上宗家の飾らないお人柄と、不撓の鍛錬に裏打ちされた技術、広範で膨大な知識に魅せられて、私自身が知らないうちに「忍道」に嵌まり込んで仕舞いました。

そしてわが一族一党の来し方、伝え来た物事、そして郷里吾妻に潜在する文化を活かす為には、この道に合流することが最善だと感じています。

これからも精進を重ね、今を生きる私達の宝として忍道を活かして参りたいと存じます。
皆様の変わらぬ御支援、御鞭撻頂戴できましたら幸甚です。

　　　　　　　　　　　　伊与久松凬　謹言