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大人の話はたいてい説教くさい

あなたは中学生や高校生のとき、先生の話をちゃんと聞くタイプでしたか?

私はいいえです。大体寝ていました。

大人ってなんであんなに話が長くて説教くさいんだろうと思っていました。
でも、大人になった今、たしかに色々言いたくなっている自分がいます…相手の立場にならないとわからないことってありますよね。

あの長話はきっと、あれも言いたいこれも言っておこう、という大人たちの(ある意味)優しさだったのだろうと。もちろん、自分の話をしたいだけの人もいますが。

先日、進路の部屋に就職情報を閲覧しに来ている生徒が数名いました。彼女たちの話が聞こえてしまったのですが、曰く、
「工場とかは無理だから事務がいい。データ入力とかパソコンは無理そう」
「月収16万ならいいんじゃない?」
「早く結婚したい」
とのこと。
色々言いたいことはありましたが、全く面識のない生徒だったのでとりあえず黙っていました。

その考え方だと後で苦労するだろうなーとは思いましたが、それは私の考えであって、知らない大人がそんなことを一方的に伝えてもいいのだろうかと悩んでしまいました。

いまの時代は自分で調べれば色んな情報が出てきます。そういう意味では良い時代になりました。
ただ、どう調べてどれを選ぶかは自分で決めなければなりません。

親も先生も、自分が苦労したこととかできるなら知っておきたかったことを子どもに伝えたいのだと思います。そりゃあ無駄に大変な苦労をしてほしいとは思わないでしょう。だから、口うるさくなってしまうこともあります。

ですが、最終的に受け入れるかどうかを選ぶのはやっぱり子どもなので。そして、その責任を取るのも子どもだと思います。
大人ができるのは、彼らが大変な道に行ったとしても、見守って時には支えてあげることくらいでしょうか。

私たち大人の話は、どう足掻いたって、子どもにとっては説教くさいんです。それを自覚しないと本当にただの老害になるので気をつけようと思います。

ウザがられながらも、100個伝えたうちの1つでも誰かに響いて、その子が良い方向へ舵を切れるのなら、話し続ける甲斐はあるのでしょう。

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