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明治jungle

 7月7日の読売新聞『編集手帳』に書いてあったんですが、トルコ語の「iyi(イイ)」は日本語の「いい」と同じ意味なんだそうです。日本語とトルコ語って、きっとルーツは違いますよね。そんな言語同士で偶然の一致があるというのがすごく興味深いです。

 ハングルの「一」を意味する「ハナ」と、日本語の「端(はな)から」の「はな」も似ているし、同じハングルの「高い」という意味をもつ「ノプタ」と日本語の「ノッポ」も似ています。この二つはひょっとしたら語源は同じなんじゃないかと勝手に思ってるんですが、偶然なんだとしたらそれはそれで面白い。

 最近、近似を感じたのが「神宮」と「jungle」。神宮には森がつきものですよね。いっぽう「jungle」は「密林地帯」です。まったく無関係に思える二つの言葉にどこか似通ったところがある、というのがすごく面白い。
いやいや「じんぐう」と「じゃんぐる」全然違うやないか!と思われるかもしれませんが、「jungle」は「じゃんぐる」ではなく「じゃんごー」です。「じゃんごー」と「じんぐー」は似ています。明治jungleとか、こうやって変換するのは不謹慎かもしれませんが、こうやって変換することで、あの森を大切にしなければならないような気がしてきます。

 ただ、もう少し詳しく「jungle」を調べてみると、「混乱、錯綜」という意味があったり、「(大都会など)入り組んで物騒な場所」だったり、「非情な生存競争の場」といった意味もあるらしい。明治jungleは、まさに今、その再開発問題で混乱し、情報が錯綜しており、非情な生存競争の場と化してしまっています。再開発がなされることにより、「入り組んで物騒な場所」に変わってしまうかもしれません。そっちのjungleではなく、多様な生物が共存する密林地帯であり続け、ずっと「神宮」とリンクしていて欲しいと願うばかりでございます。

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#明治神宮 #jungle

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