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【読書】「読書すること」の意義について考えてみる

※今年の目標に、月2冊は本を読むことをあげていますので、とりとめのない読書感想文です。

今月は、図らずも読もうと思った本に類似性がありましたので、ちょっとまとめてみました。

1冊目:乱読のセレンディピティ(扶桑社文庫) 外山 滋比古 (著)

2冊目:レバレッジ・リーディング

評価

ややくどい。5段階評価で3か。
1冊目は「思考の整理術」で有名な学者の方なので、ビジネスと直接かかわる記載はあまりなく、自身の人生・体験記となっている。
本を読んで知識を得ていくと、知的メタボリック・シンドロームになるのでは?など、読書と健康を対比していたり、面白い例えがちらほらあった。
2冊目は完全にビジネス視点で語られており、読書を「投資」だと言っている。読む本も経営者や実務家の本を読みなさいということが書かれている。
こちらは、細かく「本の読み方」が書かれている印象だった。年に400冊読んでいるらしいので、いっぱい読みたい人は一読してみてもいいかもしれない。自分は、たぶんもう読まない。
ただ、先に1冊目を読んでいて、重複する部分が2冊名中に多数見られたため、読み飛ばさずに読んでみたものである。

読書の目的

改めて、なぜ読書をしなければならないのか考えたみたところ、思考がとっ散らかってしまった。自分は企業で法務担当をしている。法務には日々いろいろな相談が来るし、画一的なものはない。特に最近は法改正、ガイドラインの制改定も激しい。常に最新情報を仕入れなければ生きていけない。
そのため、「読まねばならぬ」本は湯水のように湧き出てきてしまう。しかし読み切れずに「積読」をしている状況だ。法律の専門書は読むのに相当の時間がかかる(特に自分は、読むのも理解できるようになるのも遅い)。
 一方で著名な経営者は、芸術に造詣が深かったり多趣味だったりして、一見仕事と関係のない方面の知識を素早く入れて、自社の経営に活かしているといった内容も方々で目にするところである。1つのことを成すにも時間が無いのに、どうしたらそんな何でもかんでもできるんだ?読書を実のあるものにするにはどうしたらいいんだろう…あれ、そもそも何で読書して勉強しなきゃならんのだ?働きたくない…ひとまず読み易そうなものでリフレッシュしよう!
これが読書ちゃんとやろうと思ったきっかけである。タイムマネジメント系は、別の機会に読む予定(積んである)。

2冊に共通する類似点

①乱読する/多読する

1冊目(乱読のセレンディピティ)は、タイトル通り「乱読」
2冊目(レバレッジ・リーディング)は、「多読」
と表現していたが、いずれも「たくさん読む」ことについて、その意義や自身の行動などが採り上げられていた。
1冊目は、乱読することで自分の知らない「新しい発想」が生まれる、それをセレンディピティと呼んでいた。後半、「それセレンディピティて使いたいだけなんじゃないか?」と思えるところもいくつかあった。
2冊目は、本を読むことを「投資」と位置づけ、斜め読みで重要なところをすくいあげるような読み方を沢山の本でやりなさいといったもの。
2冊目は特に著者が考える「読書法」でページの大半が使われており、重要なところをすくい上げるのが困難ではあるが、自分のように読書の意義で悩んだりしたら、さらっと読んでみても良いかもしれない、と思う程度のものである。

いずれも、たくさん読むことで知識が増えるという見解は同じであった。
また、「速読」についてはやや否定的に書かれていた。
また、本を読むことで満足してはならないという警鐘も鳴らしていた。

②本は自分で買う

いずれの本も、本は自腹で買いなさいという内容であった。
図書館で借りる、人から借りるのを否定するものではないが、自分の金で買うべしということが強調されていた。
印象的だったのが、1冊目のこのフレーズ。

もちろん、図書館の本でも感動できる、自分のためにもなる。
しかし、自分の目で選んで買ってきて、読んでみて、しまった、と思うことの方が重い読書をしたことになる。
乱読のセレンディピティ P14

た、確かに…。アレとかアレとか、ほんと買って後悔した…。
上記の本では、そういう後悔するような内容の本は、さっさと見限りなさいとも書かれているが、自分の場合、斜め読みでもいいから最後まで読もう(勿体ないから元をとるんだ!)と考えてしまう。結果、見限らずに最後まで読んでよかったなと思ったことはないので、まあやめておけばいいんだろうな、ということを再認識した。

自分はほとんど図書館で本は借りないが、理由は単純に期限までに読めるかどうかわからないから。それとマーカーや書き込みをしたいから。期限を意識し続けるのがストレスになる、返すのが面倒、などもある(図書館が入っているビルの1回に返却ボックスがあるので、図書館が開いてない時間でも返せるため、それほど面倒ではないはずなのだが)。なので、結局新刊は楽天のマラソンで買ったり、発売日が古いものはブックオフで買ってしまう。ただ、「ビジネス法務」や「旬刊商事法務」などの雑誌系は、会社の金で買っているが普通に書き込み・マーカーをつけまくっている。

③「ハズレ」だと思ったらその本は読まない

上記②でも書いたが、「しまった」と思った本は、読まずに次の本に移れというのが解として書かれている。しかし自分は、勿体ないおばけが出てきて、読むことが目的化してしまうことがしばしばある(2冊目も、これに当たるかもしれない)。
 しかし、「今は」ハズレだと思っても、「将来」当たりになるかもしれない。ということで積まれている本も沢山ある。
断言するが、一度ハズレだと思ったら、次も読まないだろう。早く売るに限る。売ろうね自分。

以上。

印象的なフレーズ

1冊目:乱読のセレンディピティ

本は身ゼニを切って買うべし

悪書が良書を駆逐する
本を読んだら、忘れるにまかせる。大事なことをノートしておこう、というのは欲張りである。心に刻まれないことをいくら記憶しておいても何の足しにもならない。
書物は心の糧である。
わけもわからず、むやみに本ばかり読んでいると、心眼は疲れ、ものをはっきり見きわめることが難しくなる。読書メタボリック症候群型近視になってしまう。

2冊目:レバレッジ・リーディング

インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。
本は自腹を切って購入せよ

何かを学んだかと言われると微妙だが、これもまた読書である。これでよいのだ、と思うことにする。

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