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モノクロ写真を撮るときに、考えていること

こんにちは、モノクロ写真ではfomapan200(チェコのフィルム)をよく使っています、小山ひときです。今回はフィルムの話や、モノクロのとき何を考えて写真を撮っているか、などというお話をしていきたいと思います。

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モノクロにしたらみんな格好良くなるって思ってない?

フィルムっていちいち書くなよ!という話題と同じように、Twitterあたりでこんな話題がありますね。

モノクロにしたら何となく格好良くなるから
モノクロにするの、私、良くないと思います!!

なんでこの話題なのかといいますと、じつは先日、記事を書いたときにコメントをいただきました。(はじめていただいたコメントだったので凄くうれしかったです!)

その中で、モノクロにすればオシャレに見える、フィルムで撮ればノスタルジーに見える、そういう考えの人が目についてしまうからこういう発言が出てくるのではないかな、というような内容のお言葉がありました。

なるほどその発想はなかった

なるほど、その発想はなかったと。色々な方がいらっしゃるのだなと思いました。私はやはり、少し、少しかな??人の気持ちを見つけるのが下手だなと思いました。わからなかった自分が情けないです。。人がモノクロ写真を撮っていたり、デジタルの画像をモノクロ加工している。それが目について
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うわ〜〜!!ムカつく!
それで格好良くなったと思ったら大間違いやで!!!!!

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ってなってしまう人って、心が荒れてしまって大変だなと思います。しんどいですよね。モノクロ写真がきっと、大好きなのだと思います。それで、これが美しい、これはこうあるべきでしょ?というのが強くあるから嫌な気持ちになられるのかと思います。

いいんですよ、人の写真のことは気にしなくても。大丈夫です。その人はズルくないですよ。好きにすればよいのです。美意識に合わなければ見るのをやめましょう。優れた機能です、ミュート、ブロック。ネコと和解せよ。

ご自身のイライラした気持ちを大切にしていただいて、美しいと思うものを、個人個人で求めて楽しまれたほうが幸せかと思います。好きなことしているのにモヤモヤするのは勿体ないです。合わないものをアレは無いわ!!という時間で、見たいものを捕まえに行きましょう!私もそうします!
よそはよそ、うちはうち。平和に行きましょう。

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モノクロ写真の光と色

さて、モノクロ写真を撮るとき、みなさまはカラーの時となにか変えていることはありますでしょうか。私の場合は、以下のことに気をつけています。

1)階調を沢山入れる
2)黒を締める
3)色を目の中で変換する

1)階調を沢山入れる
階調を沢山入れる、といいますのは、めっちゃ明るいところと、めっちゃ暗いところ、またその間のグラデーションのようなものを沢山みつけて入れるということです。モノクロって単色なのですが、いろんな色や質感が見えるような場面を撮れたらなって思っています。

2)黒を締める
階調もそうですが、これも正直好みの問題です。ただ、ああ小山って人はそうなのね〜ふ〜ん、と思っていただければ結構です、OKです。
個人的には、少しでもギュッと黒い部分がある写真がすきなので、できれば見つけて入れているような気がします。(そうでないときもあります)

3)色を目の中で変換する
これ大丈夫かな、意味わからないと思われるかもしれないと思いながら書いています。目の前の世界をモノクロで撮る時、緑色は黒、赤色はグレーだな、と思って撮っています。赤色ってカラーのときは鮮やかで強い色ですが、モノクロになった時グレーになります。ファインダーを覗いている時、その変換をして自分ビュー(想像)でモノクロにして撮っています。
よくわからないときは、スマホで撮ってそれをモノクロ変換するのがおすすめです。ポートレートの衣装を決めるときは事前によくこれをやったりします。


モノクロフィルムの作例

使ったことのあるフィルムはそんなに多くなくて、Rollei SUPERPAN 200、fomapan200と100、ネオパン100、T-MAXとAgfaPhoto APX 100を1回だけ。あとはC41現像のKodak BW400CNです。
少しですが、作例を載せていきます!

※ちなみに、フィルム現像に出して、データをCD書き込みしていただいたそのままの画像ですのでphotoshopなどで格好良くしたりはできていません。すみません。(そういうのはプリント出す時にやります!)


・SUPERPAN200作例
Leica DII + Hektor 135mm F4.5
階調をよく拾ってくれる印象。曇りや雨の日に使うことが多いです。

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Leica DII + Hektor 73mm F1.9

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Rolleiflex SL66+ Planar 80mm F2.8

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・fomapan200作例
Rolleiflex SL66+ Planar 80mm F2.8
好みのフィルム。あれです、この高解像度の時代になんだかボソボソしたり、ムラがでたりするのが好きなのです。粒子が荒いっていうのですかね、それが好きです。

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・ネオパン100作例
RolleiCord DECO+Triotar75mmF4.5
はじめて使ったモノクロフィルム。最近使っていないから、2が発売されたら応援もしたい気持ちもあってまた使いたいです。

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Leica DII + Hektor 135mm F4.5

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・T-MAX作例
Leica DII + Elmar 50mm F3.5
黒がキリッとすると思って使いましたが1回だけなのであまり良くわからずです。葉っぱは締まっている感じがします。

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・AgfaPhoto APX 100作例
Leica DII + Elmar 50mm F3.5
1回だけなのでこちらもわからず。嫌いではないです。

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・Kodak BW400CN作例
Leica DII + Hektor 135mm F4.5
これはお師匠からカメラを始めたときに勧められたフィルムで、カラーと同じ現像方法だけどモノクロが撮れる=お値打ちにモノクロにチャレンジできるからたくさん撮れよ!ということでしばらく使っておりました。
しかしながら、ラボさんにプリントに出した時に「BW400CNなので、これ以上階調は出せません」とお手紙を頂いたことがありました。大ショックです。。それ以来、使ってはないのですがこの時撮った写真はとても好きです。

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モノクロが好きです。でもカラーも好きです。
これからも沢山撮っていきたいと思います。ああ楽しい。

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