なぜその求人には応募者が集まらないのか
転職活動者が応募しない理由のうち、なかなか言語化されて聞こえてこないけど本当に実態としてよくあるのは、「よくわからないから」に尽きます。
求人票を見てもどんな仕事をするのかよくわからない。実はこんな求人票は本当にたくさんあります。
【職種】営業
【仕事内容】顧客との関係構築、提案営業
これくらいの情報量だと、さすがにイメージをするのが大変ですが、実際にそんな内容の薄い求人票もあるのです。
こんな求人を出す企業は、自社がやっている営業は当たり前のことであって特別な説明をしなくても伝わるだろう、と考えていることが多いです。
とはいえ、まったくその業界を知らない、商材を扱ったことがない転職活動者からすれば、さっぱりイメージができないわけです。
具体的に転職活動者が知りたいことといえば、例えば
・商材
・価格
・営業先
・受注までのリードタイム
・リード獲得方法
・新規営業か既存営業か
・月間アポ数
・チーム体制
などです。こうした、知りたいことがちゃんと買いてある求人票でなければ、なかなか応募には至らないのが普通です。
「よくわからないなあ、まあいっか」と言って他の求人へ目移りしていきます。
仕事内容だけでなく、実は応募要件もよくわからない記載が多いです。
【必須要件】〇〇、⬜︎⬜︎、△△の経験のある方
この書かれ方だと3点の経験全てが必須のように読めます。ただ、この3点がバラバラの内容で全部やったことある人なんているのか?という項目であることもざらです。本当に全て必須なら「かつ」があるとわかりやすいです。
【必須要件】〇〇/⬜︎⬜︎/△△の経験のある方
スラッシュってどういう意味なんでしょうね。ただ意外とこういう求人票が多くて読み取るのに苦労します。
【必須要件】〇〇または⬜︎⬜︎または△△の経験のある方
この書かれ方であれば、3点のうち1点だけでも経験があれば応募できることがよく分かります。こういうはっきりとした表記を推奨したいです。
その他、必須要件なのか歓迎要件なのかよくわからない書かれ方をしてることもあります。
結局のところ、応募する側が「自分はマッチしているかどうか」を自分で一切判断ができないとすれば、なかなか応募するには至りません。
中には、求人票にはあまり書かないで、面接で詳しく説明します、というスタンスの企業もあるんですが、応募者がある程度集まるのであればそれもいいかもしれませんが、あまり良い手だとは思えないことが多いです。
というわけで、ぜひ求人票には、応募する側が自分で判断できるくらい情報を盛り込んでほしいし、正しく伝わるように記載してほしいなあと思うのです。
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