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「自分と同じ悩みを持つ人を救いたい」への違和感

今まで全く畑違いの経験だけどキャリアカウンセラーになりたいという人がいます。その中に、こういう人が一定数います。

「自分もキャリアや仕事には悩みが多くて苦しんできた。だから同じように悩む人の力になりたい」

実は私、この手のタイプはかなり苦手です。
キャリアに限らず、相談とかカウンセリングがある分野だと広くこのタイプの人が必ずいます。

物事を始める動機として、誰かのためになりたいというのはすごく尊いことだと思いますし、それ自体はまったく気にならないんです。

ただ、私は、悩みに共感するだけなら誰も救えないでしょ、と思っているんです。

同じ悩みを経験したとなれば共感は深くできるのかもしれません。でも、その先に力になれるかは別の話です。
それにも関わらず、この手のタイプで私が苦手な人は、とにかく悩みがよくわかることばかりをアピールしがちです。

私が相談するなら、同じ悩みを経験した人ではなくて、悩みを解決する助けになってくれる人を頼ります。

だからもし「自分と同じ悩みを持つ人を救いたい」カウンセラーがいたとしたら、「私も同じ悩みを経験しました!」ではなくて「多くの人をこんなふうに解決してきました!」とアピールすべきなんじゃないかなと思うんです。

つらいよね、しんどいよね、という共感だけでは前に進めません。

思い起こせば以前もこんな記事を書いてました。私は根本的に、ずっと悩んだ気持ちに留まっているのがキライなのかもしれません。さっさと解決してスッキリしたい人です。

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