見出し画像

チョウチョはなぜ美しいのか

バッタバッタ、ゴキゴキ、アリアリ・・・・なんとなく目に浮かんでくるものがあるが、美しくない。

チョウチョ(ウ)は漢字では「蝶々」と書く。

たゆたゆと揺れ動く飛び方か、二羽のチョウがひらひらと絡み合いながら飛ぶ姿なのか、名詞と動詞と形容詞を足して2で割ったような美しい日本語である。(つまり1以上の意味を含む言葉ってこと)

なぜ重ね表現をおこなったのか? そこには和歌などの歌や詩、句の世界があるに違いない。私たち日本人の中にある情景が日常で使われる言葉になったものだ。

これらの写真は、同じ日に撮影したもので、夏と秋のあいだの華やかで豊かな時期だと教えてくれる。

しかし「チョウチョ」を写真に表現するのはとても難しい。写真は時を止めてしまうためどうしてもただの”チョウ”になってしまうのだ。

私が目指すデジタルカメラは「チョウチョ」が写せるカメラだ。柔らかな日差しの中で喜びをあらわすように揺れ動く様をいつか写真に残してみたいと思う。
それは単にブレた写真ではなく、「何か」なのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?