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ミラーレス一眼が何をもたらすのか

ニコンからフルサイズミラーレスカメラの発表がおこなわれ、スペックを中心に色々と感想が語られていますが、まだ実際に操作したり撮影した人が少ないためか思ったよりもネットは静かな印象です。

ビジネスニュースで取り上げられたことは予想通りでしたが、カメラを「道具」として見ている本当のユーザーは、案外冷静なのかもしれません。

一方キヤノンは9月末にドイツで開催される「フォトキナ」に何らかのミラーレスカメラを発表すると思われていますが、それがフルサイズなのか、APS-Cの高級クラスなのかはまだ良くわかりません。

っと言うのも、ニコンは今回のミラーレスのために小型のミラーレスのマウントを終了させていますが、キヤノンはそこそこの感じだったAPS-CのミラーレスにEOS KISS Mを出し、これから盛り上げていこうとしているところなので、新たなフルサイズ用のミラーレスマウントを作るとレンズラインナップが大変なことになってしまうからです。

面白い発想としては、現在のフルサイズ一眼レフと同じマウントとレンズをそのまま使って、ミラーユニットだけを無くし、軽量化と手振れ補正だけをしっかり入れたフルサイズミラーレスカメラも有り得るかもしれません。

小型・軽量がミラーレスのメリットのように言われることが多いのですが、実際には、制約の無い高性能なカメラを作ることや、リッチなUIを実現できることもミラーレスの大きなメリットです。

小型ではないミラーレスが作られたとき、UIがカメラの価値の中心になったと言えるのです。

ニコンのミラーレスカメラの戦略をUIから考える

メニュー関係や、露出関係のUIが一眼レフ(D850など)と近いものになっていることは予定通りだとして、問題は「AFまわり」のUIがどこまで、常時画像を取得しているミラーレスの特徴を活かしているか興味があるところです。

この部分は、発売時に無かった機能が、ファームアップによって実装されることもあるので、現時点で機能が実装されているかではなく、将来の画像認識技術によるインテリジェントなアシスト機能などを想定した操作体系になっているのかが評価対象になります。

操作体系は開発としても、ユーザーとしても簡単には変えられないので、今回が重要なタイミングとなります。

一眼レフの足枷が無くなり、高性能レンズの可能性だけでなく、UIにおいても未来に向けて凄い可能性を示して欲しいと思います

残念ながら、私がチェックしたネットの記事では詳細の情報が得られていませんので、カメラ専門誌やタッチ&トライでのユーザーの反応が出てきてから、じっくり考えてみたいと思います。

私自身も操作するチャンスがあれば、「デジカメUI」の記事としてレポートしたいと思っていますので楽しみにお待ちください。

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