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平成31年 サクラ撮影でやってみたこと

今年は咲き始めから途中で気温が上がらない日が続き、東京では長い期間をかけてサクラを楽しむことができました(現在進行形)

遠くまで出掛けていくことはできませんでしたが、昭和記念公園や多摩川などを散策し、新しい絵作り設定を模索したり、カメラのUIをカスタマイズしたりしながら撮影をおこないました。

また、大量に撮影した画像を使って画像編集でも新しい表現を模索してみました。その結果も合わせて<まとめ>ておきます。


「ホワイトバランス補正」でトーンを整える

ホワイトバランスの目的は光源による色の変化を補正する(白を白にする)ことですが、デジカメの登場当初より色味の演出に使われてきました。

最近ではInstagramのフィルター効果などで写真の表現が多様になってきており、色味に正解はなくニュートラルが良いということではなくなってきています。

今年の撮影では、ニュートラルな設定は無しで撮影していました。使ったのはホワイトバランス補正です。マニュアル露出と露出補正のように値を固定するホワイトバランスとは違うものです。ホワイトバランス補正は常に光源に対してニュートラルなホワイトバランスを調整しながら、色味に補正を付けてくれるため、画像のトーンを一日中一定に保つことができるます。

今年のサクラを撮るにあたり、中途半端に淡いピンクではなく、ホワイトバランス補正で青系、赤系に色調をずらして撮影してみました。

「シチュエーション」を取り込む

サクラの写真は世の中にたくさん出回っているため、ただ花を撮っても新しさは感じません。上手い写真は要素を減らして主役を際立たせると良いなどと言われますが、サクラに関しては脇役を置くことで物語が動き出します。

サクラの色はとても淡いので、背景の選び方がとても重要です。テニスコートの緑、タイルの青を効果的に使っています。

普段は写真に写りにくい形状が、サクラのスクリーンを使って浮かび上がります。鉄道設備とサクラとの相性はとても好きな組み合わせです。

「アートフィルター」で遊んでみる

最近使っていなかったアートフィルターを改めてOlympus Workspaceで試してみました。

詳細はこちらの記事で・・・

アートフィルターはどんなシーンにもマッチするものではなく、ドンピシャにはまれば良い作品になりますが、そのマッチングを探すことが良くも悪くもポイントになります。

シーンに合うアートフィルターを探したり、逆にアートフィルターに合うシーンを探すことを「お題」として楽しめる人は夢中になれますが、そうでなければ取っ付きにくいと感じてしまいます。

私は、撮影時に使う場合でもWorkspaceで後から編集する場合でも、アートフィルター単体だと、効果が極端に出てしまうため、露出補正など他の調整機能と組み合わせて複雑な処理をして打ち消すようにして使っています。
そのため、本来アートフィルターは簡単に高品質な作品が撮影できることがコンセプトですが、現状では自分好みの処理にするために、複雑な操作が必要になってしまっています。

今回、サクラとのマッチングが良いと感じたのは、デイドリーム、ジオラマ、ネオノスタルジーの3つでした。(上から各2枚づつ)

デイドリームは、暗部が明るくなりすぎて軽い感じになってしまうため、少しマイナス補正をして、トーンカーブの暗部を下げています。

ジオラマは、彩度が高いものはより高く、低いものは低いままになっているようで、上の画像は彩度を落とし、下の画像は彩度を上げています。

ネオノスタルジーは、明暗があるシーンにとりあえず使ってみて、露出補正をいじっていくと丁度良いポイントが見つけるという使い方をしています。

来年のサクラの季節にはどんな写真を撮れるのか、デジカメUIと絵作りの勉強を続けて、新しい楽しみ方を見つけていきたいと思います。

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