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カメラを愛機にするために

「使い込んだ傷だらけのカメラを使い続ける」というのは昔の話で、

カメラがデジタルになり、技術の進化のためにモデルチェンジのサイクルが短くなり、1台のカメラをづっと使い続けることにポジティブな意味がなくなっている。

(ある程度性能が上がっているので、こんご使用年数は伸びていくと言われているが、スマホの買い替えなどのことを考えると、10年使うのはあまり想像できない)

メーカーは、ボディがだめならレンズを軸にして長期間使ってもらおうとしているが、遊び終わったゲームを売って新しいゲームを買うのが当たり前で育った世代には、まとめて売ってしまえば良いという感覚で、ブランドスイッチなど簡単に起きてしまう。レンズに”モノ”としての長期価値があるならなおさら売りやすい。


捨てられないのはコンテンツとアカウント

では、何がカメラとユーザーを結び付けるかというと、作り込んだカスタム設定と、それらをシェアして作り上げたコミュニティのアカウントである

ケイタイ会社を変えても、電話番号は変えたくないという人が沢山いたことを考えても分かる。
逆にSNSのアカウントが中心になると、あっさりとキャリアを変えてしまうことも同様である。

これらの仕組みをデジカメUIの中に仕込んでいかなければ、いつでも置き換え可能な製品になってしまう。

ネット系のUX/UIデザインをしている人にとっては、当たり前の感覚が、モノ作りを中心に考えているメーカーにはまだ当たり前になっていない。
(CP+を見学した個人の感想です)

「デジカメUI入門」でデジタル時代の新しいカメラの楽しみ方として2つの記事をアップしているので是非読んでみて欲しい。

デジカメUI入門:6 画質と画調
デジカメUI入門:7 カスタマイズ


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