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赤いやねの家

子どもと一緒に見てたテレビから、『赤いやねの家』の童話が流れてきた。懐かしいなと思ってなんとなしに聞いていたけど、これはグリーフを歌ってるな、と思えてきた。

でんしゃのまどからみえるあかいやねは、ちいさいころ、ぼくがすんでたあのいえ

なんとも言えないセンチメンタルな曲。寂しさや懐かしさ、切なさを感じる。

僕もときどき学生の頃に住んでたマンションを通り過ぎることがある。その場所にいくと、いちいちと当時のことを思い出す。いつも一緒にいた友達のことを思うことが多い。ブラジル暑いだろうな、相変わらず葬儀多くて忙しくしてるだろうか、保育園も大変だろうな、とか。なんとなく寂しく感じる。

グリーフという、大切な人を亡くしたときの感情として説明されることが多いが、もっと広義的。人だけじゃなくて、大切なモノやコトを失ったときにわき起こる感情。家なんて、まさに、そうだな。

ずっとこころのなか、あかいやねのいえ

僕たちは色んな体験や経験を得ながら、失い、思い出にしながら、人生を歩んでる。良い思い出も、悪い思い出も、こころのなかに刻みながら、また明日を生きている。そんな気がする。

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