「りこちゃん、巻貝のパンだよ。」
「ありがとう。美味しそうね。」
りこちゃんは、にこにこ とても嬉しそうです。

今朝も りこちゃんと こざる達は いつものように 賑やかに楽しく
皆で一緒に朝ごはんを食べました。
そして食後のコーヒーを飲んでいます。

「皆で、巻貝のパンを食べているんだよ。」

巻貝が入っているパンというわけではありません。

「りこちゃんは、昔からチョココロネのことを そう言っているんだ。」

チョココロネのコロネの語源は、角笛です。

「羊飼いが、角笛をポーッて吹いているのを本で見たことがあるけど、
どっちかというと、りこちゃん説の巻貝に似ているよね。」
皆、うんうん頷きます。

チョココロネは、クリームパンと同じように、
高級パンではない素朴な味わいで、昔から この形と決まっています。
この形で、とても懐かさを感じます。

「美味しいねー。」
「うん、シンプルなものって美味しいよね。」
皆、嬉しそうに 食べています。

「あ、少し霧も晴れてきたよー。」

今朝は霧が発生して、面白いほど何もかも真っ白でしたが、
時間が経つにつれ、少しずつ晴れてきました。

「起きた時は、ちょっと先も真っ白で見えなかったんだよ。」
「それに気温も低くて、気持ちいい寒さだったから、何だか高原みたいだったね。」

昨日は一日中雨が降っていたので、空気も綺麗に洗い流されたようです。

ラジオから りこちゃんが大好きな歌が聴こえてきます。

「あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ 寄する波も貝の色も」

りこちゃんが よく歌っていた『浜辺の歌』です。

こざる達も、りこちゃんも一緒に歌います。

「ゆうべ浜辺を もとおれば 昔の人ぞ忍ばるる
寄する波よ 返す波よ 月の色も星のかげも」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今朝の濃霧は、本当にビックリしました。
よい毎日でありますように (^_^)