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楽しいお祭り 大好きな綿あめ

「昨夜は涼しかったねー。」
「うん、もう虫も鳴いているし、秋になっていってるんだよね。」

こざる達は 今朝も、いつものように賑やかにお喋りしながら、
朝ごはんの仕度をしています。

「昨日、処暑だったんだよ。」
「夏の暑さが過ぎる頃なんだね。」

今朝は日差しも 随分と弱い感じがします。

「ついこの前まで、カッ!って朝から日差しが強かったのになぁ。」
「今年は、そんなに残暑は辛くなければいいね。」
皆、うんうん頷きます、

「今日も明日も、天気は大丈夫そうでよかった!」
こざるちゃんが言います。
「だって この週末は商店街のお祭りなんだもん。」

こざるカフェの近くの小さな商店街では、
この週末、夏祭りがあります。
縁日のように お店が出たり、音楽やダンス、クイズなど
出し物もあって、特に子供達がとても楽しみにしているのです。

「この時期、雨の時が多くて、そうすると中止になってしまうから。」
子供達が、がっかりしてしまいますね。

「昔、りこちゃんや、りこちゃんのお姉さん達と一緒に
お祭りによく出かけたよねー。」
「うん、お祭りの日が来るのが待ち遠しくてワクワクしたなぁ。」
「ぼく達、皆、浴衣着せてもらって、もっと小さい時は甚平さん着せてもらって、
お店覗いたり、盆踊りで踊ったり、ただ歩いているだけでも、
とっても楽しかったよね。」
皆、うんうん頷きます。

「ぼく、行くといつも綿あめ買ってもらって、
魔法みたいに作ってもらって、とっても美味しくて、ふわふわで…。」
こざるちゃんは、大好きな綿あめのことを思い出しています。

「綿あめって不思議だよね。」
「初めて見た時は、びっくりしたよ!!」
「魔法の杖みたいに、割り箸を空間に泳がせると、
白い雲みたいに綿あめが出来てきくるんだ!!」
「発明した人は天才だよ!!」
「今日、綿あめの屋台、あるかなぁ。」
「後で、ちょっと行ってみようよ。」
皆、うんうん頷きます。
こざる達は、綿あめが大好きなのです。

朝ごはんの仕度が出来たようです。

ラジオから、昔、盆踊りで踊った歌が流れてきます。

「月が出た出た月が出た ヨイヨイ
三池炭鉱の上に出た
あんまり煙突が高いので
さぞやお月さん煙たかろ サノ宵々山」

盆踊りの定番、『炭坑節』です。
こざる達は、聴いて踊り出しています。
今はもっとスマートな今風の曲ばかりでしょうね。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、歌って踊りながら
りこちゃんの部屋へ向かいます。

「一山 二山 三山越え ヨイヨイ
奥に咲いたる八重椿
なんぼ色よく咲いたとて
様ちゃんが通わにゃ仇の花 サノヨイヨイ」

「りこちゃーん、朝ごはんできたよ。
今朝はマフィンにチーズとハムをはさんだよ。美味しいブドウもあるよ!
皆で一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今でも、お祭りは子供の頃を思い出して心躍ります。
よい毎日でありますように (^_^)

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