報われなかった努力に万雷の拍手を送ろう。
齢16にして下剋上を決意した彼は、その日から必死に勉強し続けた。紛れもなく日本は学歴社会だ、学歴がないといい職にはつけないしいい飯は食えない。彼は血の滲む努力を続けた。いかに周りが遊んでいようと、いかに周りに誘惑が多かろうと、彼は努力を続けた。
今から2年前の彼が高校三年生だった頃、そんな努力も虚しく彼は受験に失敗した。
それでも彼の目には野心があった。
「俺もう一年頑張ってみるよ。」
そしてそのもう一年の努力があっても結果は振るわなかった。
彼の他にももう一人、彼と共に一年