穏やかな気候の瀬戸内海。
そんな愛媛県と広島県を繋ぐ「しまなみ海道」の途中にある小さな島、愛媛県今治市大三島。海と山に囲まれた自然豊かなこの島は、サイクルスポットとしてはもちろんのこと海の幸が味わえるお食事処、戦勝の神や航海の神が祀られている大山祇神社など観光スポットとして有名な場所です。


この瀬戸内海に位置するこの島の海沿い、みかん畑の中に1棟貸切型コテージがあります。

『海soraアネックス』

今回は、まだ肌寒いこの時期に女性3人＋1歳児で訪れました。

日々の多忙な毎日を過ごす人にも、子ども連れだけどゆっくりしたいお母さんにも、時間に縛られず自然の空気を味わいたい人にも、束の間の休息時間には持ってこいのお宿です。

海soraアネックス

『海soraアネックス』は大三島のみかん農家さんが営む1日1組限定の貸切コテージです。

小さな農道を挟んでお向かいにオーナーさんのご自宅があり、あとは周囲に数軒民家があるだけ。コテージの目の前は豊富なみかん畑。すぐ横の農道を下ると瀬戸内の海。
こんな近い距離で海と山が一度に味わえるのは島ならではの醍醐味です。

4年ほど前に友人の紹介で利用して以来、数年ぶりの宿泊でした。このコテージからの風景と潮風、時間と空間を誰にも邪魔されず過ごせる非日常。それなのにお財布に優しいお値段。ありそうでないこの休息旅には欲しい要素が全て詰まったお宿。

今後も瀬戸内のコテージならここだと決めていたので、また必ず訪れたい場所でした。

今回も、ぼんやり海を眺めて、大切な友人たちとおしゃべりしながらお酒を飲んで、「素敵な特別時間」を過ごすことができました。

コテージ

しまなみ海道大三島ICを降りて車で20分。今回は島の小さなスーパーで晩御飯の食材を調達してお宿へ向かいました。
途中狭い農道も通りながらたどり着くと、見えてきましたコテージです。

おおっ、やっぱ最高の立地だな〜と思わせてくれるこの景色。

お向かいのオーナーさんご自宅に声をかけてチェックイン。なんとも穏やかで優しい笑顔の女性が対応してくださいました。

大きな木の扉を開けるとまずは、キッチンのあるダイニング土間。

右手の一角にはみかん農家のオーナーさんが生産していると思われるみかんジュースやみかん蜂蜜の販売も。ちなみにこのみかん蜂蜜激ウマでした。（写真では子どものイタズラ防止で高い位置に避けさせてもらっています。）

左手には室内ウッドデッキ。こちらは奥の小上がり和室まで続いており、さっそく1歳児の短距離走が始まっていました。

もちろん海側は一面窓。その窓を開けるとまた大きなウッドデッキが広がります。ここでヨガとか最高ですよ。

小上がり和室はいくつか布団が広げられるスペースとなっています。ちなみに、中二階もあるので、もし男女グループの宿泊とかだと女子グループと男子グループのプライバシーも多少は保つことはできますね。

お風呂は普通の一軒家のお風呂。ゆったり足も伸ばせる広々浴槽。シャンプーリンスボディソープ、ドライヤーあり。
脱衣所には昔ながらの2層式洗濯機と乾燥機まで。こちらは追加料金なしで洗剤も揃っていたので長旅者にはありがたい〜。

何よりキッチンが広々。洗い場も二つあるし、調理器具や食器、調味料もかなり豊富に取り揃えられているので食材のみ購入していけばある程度の料理は作れます！

ちなみに今回私たちはラクチンお鍋。食事の提供は無いので、基本持参となります。でも、旅館やホテルのように食事の提供時間に縛られることもないし、楽ですよ〜。

そしてWi-Fi完備、エアコンと床暖房なので季節問わず快適。

さっそく1歳児とはしゃぐ。ひたすら写真パシャリ。

料金　　

料金も良心的です。

◯基本料金
1泊目　16000円
2泊目〜10000円
こちらの基本料金に加えて、人数分の利用料が加算となります。

◯利用料：￥3,000/1人1泊につき
＊利用日に3歳未満で布団不要の場合￥2,000 　
（予約時にお知らせ下さい）
＊連泊時の清掃　タオル交換等はありません

今回は3人＋幼児で、一人当たり10000円以下で利用できました！
貸し切りで絶景でこれはリーズナブルだと思います。

ちなみに友人たちも大絶賛でした！
「小さい子ども連れでも、音とか気にしなくていいから気が楽だった」
「四季折々で景色が違うだろうからミカンが実る時期にも来てみたいな～」

休む勇気のきっかけになるお宿

私は5年ぶりの利用でしたが、数年たっても変わらない景色と時間の流れに圧倒されてなんとも感慨深い気持ちに…。

裸足でコテージの木を踏みしめる感触とか、海風の匂いや柔らかい風の肌触りとか、何も人工的な音がしない変わりに子どもが砂利道を走る音とか。
普段は目や耳から入る情報刺激が多いから気付かないけれど、定期的にこういう場所に休憩に来ると、「私はこういう刺激を求めてるんだろうな」と自分のニーズに気が付ける。

休む勇気って必要で、でも休むのに勇気もくそもないんですよね本来は。でもでも、現代で忙しく生きる人たちにとっては「休む」は本当にハードルが高いことですよね。

そうそう、ここはそういう「休む勇気」のきっかけになるお宿かもしれません。