孤月

孤月です。高校生です。趣味は物語を書くことと、読書です。自分で書いた物語を投稿しようと…

孤月

孤月です。高校生です。趣味は物語を書くことと、読書です。自分で書いた物語を投稿しようと思います。他にも小説を書くことに関する意見も投稿できたらいいなと思っています。つたない文章ですがよろしくお願いします。

マガジン

  • 紅濡れの蝶

    紅濡れの蝶をまとめます!ぜひ、見てください!

  • 小説について思ふこと

    私が小説についてあれこれ考えたことをまとめています。賛否両論あると思いますが、参考程度に見に来てください!

  • 帝都のからくり 番外編

    帝都のからくりの番外編をまとめようと思います! まだ一つしか出せてないけど! みなさん、どんな物語が読みたいか教えてくださるとうれしいです!

  • 帝国のからくり

    帝国のからくりをまとめてみました。 そろそろ終わりに近づくので、まとめてみたい!という方にはおすすめです!

最近の記事

百人一首シリーズ第3弾!!

逢ふことの絶えてしなくはなかなかに 人をも身をも恨みざらまし もしも逢うことが全く無いのなら、かえってあの人のつれなさも我が身も恨まなくて済むのに。 中納言朝忠 あるあると思われた方素直に挙手ください…(静かにパソコンの前で上がる手が1つ…)ええ、このくだり何回かありましたね。そう私も共感しまくるところです。 なんというか、もう…実は冷めていないのに冷めていることにして自分を誤魔化しているのにあの人が現れる度にキュンキュンして死期を悟るレベルまでドキドキするのは何故でし

    • 甘美な呪縛

      昔の私は夢と妄想だった。 いつもどこでも私はお姫様で人魚姫で森に住む女の子で妖精だった。 少ししたら可愛いものとの違いが分かるようになって自分の顔をよく理解できた。 頭で考えているほどに可愛くもなくとても幼い女の子であることを理解した。お姫様は世の中を知った普通の女の子になった。 小学校に入れば人との違いが分かるようになった。そして好きな人の好みになることを覚えた。どうしたらあの子みたいになれるのか、見よう見まねで滑稽だった。普通の女の子は道化を覚えた。 中学校では…人

      • もう少しだけ

        あんなに好きだった人をもう嫌いになるなんてことは出来ない。 ずっとその人のために行動していた。 その人の好きな服、好きな髪型、好きな色、好きな教科、好きな音楽、好きな本、好きな人 それだけを気にしていれば自分は自分で居られた。 頑張れば頑張った分だけあの人からの反応が返ってくる。 「その服いいね!」 「前髪切った?」 「俺もその色好きなんだ!」 「その部分なら教えられるよ」 「その曲好きなん?俺も!」 「あーその本はこの部分がいいよねー」 それが返ってくることが世界で1

        • 私が最近好きな百人一首

          長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ あなたの心は末永くまで決して変わらないかどうか、わたしの黒髪が乱れているように、わたしの心も乱れて、今朝は物思いに沈んでおります。 という歌なんですが……  私はこの歌のパッと情景が浮かぶような表現。 そして少し色香を感じるこの歌……いや、どうやったらこんな美しい歌が書けるのでしょうかね? 作者は待賢門院堀河さんです。 平安時代後期の女房だったそうです。 この歌の黒髪の部分が私はとても好きです。黒髪が乱れる

        百人一首シリーズ第3弾!!

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        • 紅濡れの蝶
          10本
        • 小説について思ふこと
          4本
        • 帝都のからくり 番外編
          7本
        • 帝国のからくり
          47本

        記事

          大バカ者と感情と理性と期待

          ほら、あなたのすぐ隣に座っている女の子はとっても馬鹿です。びっくりするぐらい馬鹿です。 あ、その反応嬉しいですね。 成績優秀、優等生、冷静沈着、理路整然、冷徹冷酷、冷たい彼女。 残念ながらそれは嘘。 私は大バカ者です。 感情が蠢いているから、感情が自分の中を動き過ぎるから、そっとそれを抑えています。 バレないようにそっと自分の感情を理性が殺しています。 理性は優秀な暗殺者です。感情を一瞬で合理的ではないと言って殺してしまいます。 怒りも苛立ちも悲しみも喜びも 全てをさ

          大バカ者と感情と理性と期待

          美について思ふ

          あけましておめでとうございます。 うん、遅いですね。すみません。 この度はなんか、美について書きたくなったので書いてみようと思います。 美を表現するときの違いや、日常で思う美についてなどなどです。 美と言えばみなさんは何を想像しますか? 綺麗な女性ですか? 宝石ですか? はたまた森の緑にですか?  私は美というものを物語などで書き分けるときは、基本的に3つのグループに分けてます。 まずは妖艶グループ 何故かは知りませんが、自身がそんな色気のあるわけでもないのにも関わら

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          第五人格実録4(?)

          長い間投稿できずにいて申し訳ありません!!えーっと理由は……クリスマスに彼氏……なんぞ出来るわけなく、この身の幸薄さを嘆きまくっていたからでもなく……いや、実はこれが大半…… えー気を取り直して、まあそういうことです。 さて、第五人格。最近すすっと勝てる相手とどうやったら勝てるのでしょうと悩んでいる間にあっと言う間に通電する相手にもまれながら、ハンター美智子をやり続ける私なのですが。 先日第五人格をプレーしていたところ、まず初めに納棺師を見つけました。少しお散歩してしまっ

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          え、この物語はなに……

           こんにちは!孤独な月、孤月です。(孤独な月とは一体……)  さて、テスト前なのになぜ今noteを書いているのか、それはですね……  どうしても私の物語について知ってほしくなったからです!(え、大丈夫なの? この人)  えっとなぜこんな風に頭大丈夫かみたいな発言をしたかというと、私の投稿って、シリーズものとポエムもしくは短編がごちゃまぜになっていますよね。  シリーズの途中から見て「え、一体この物語は……うわ、こんなにある。読み返すの面倒」と思われた方がもしかしたら一人で

          え、この物語はなに……

          過去と盲目

          彼女は一人で本を読んでいた。姿勢よく、癖一つない腰まである黒髪を一つに束ねていた。中学校特有のおしゃべりばかりが耳につく休み時間。 「今日も孤高のお嬢様気取りしている」 「ほんと。うけるんだけど」 「自分からおひとり様を気取ってるんだったら私たちはかまってあげなくていいよね?」 「私たちとしゃべったら、ご優秀なあいつの脳みそが汚されちゃうもんね」  その彼女と一つ通路を挟んだ席で三人の女子が声高に話す。しかし、彼女は聞こえないふりを続けていた。  僕は何もできなかった。

          過去と盲目

          私の好きな人は……

           私の好きな人は香水に似ている  人を惹きつけて止まず、そばを通るたびにふわりとその魅力が薫ってくる  あまりにも洒落ていて、あまりにも優美だから、人は誰でも魅了される  私の好きな人はお酒に似ている  私はその人というお酒を飲むと、急に理性が飛んでいって、自分が感情的になる  あまりにも芳醇で、あまりにも刺激的だから、私は私じゃなくなる  私の好きな人は煙草に似ている  その人という煙草を吸うと自分の身体が蝕まれていくというのにやめることはできない  あまりにも大人びて

          私の好きな人は……

          油断

           孤蝶はもう征牙が来ると思っていなかった。  なぜなら昨日の「気を許すわけではない」といった後の表情が非常に冷ややかで孤蝶に飽きたような雰囲気を漂わせていたからだ。  そう思って、服を着替えずにベッドの上で考えごとをしていた。  今、血濡れの蝶は何をしているだろうか。蝶妃がうまくしてくれていると思うのだが、聖蝶、秘蝶、黒蝶、襲蝶。四人をまとめるだけの実力を蝶妃が持っているのは知っている。  そして彼女も首領になれるだけの器があることも知っている。ほぼ、一言でいえば私がい

          拝啓

           拝啓   秋風にのってどこからともなく金木犀の甘美な香りが漂ってくるようになりましたね。お元気にお過ごしのことと存じます。  さて、あなたがこの手紙を読んでいるということは、もう気が付いてしまったのですね。  どうやら困っているようですね。  私が初めに気づいたことですが、あなたも同じように気づいたようですね。少々遅い気がしますが、あなたらしいとも言えますね。  何かと嘘をついたり、ごまかしたりして「あれ」を避けようとしていますが、上手くいっていないみたいですね。

          恋愛犯罪

          最近、僕には学校に好きな人がいる。  その人は、いつも凛としていて、色恋沙汰に対しては興味がないようだった。冷たさも感じるその花の顔を見るたびにドキリと心臓がやたら大きな音を立てる。  僕の斜め前の席に座っていて、その少し癖のある髪を一つに結び、本を読んでいる。その癖のある髪が大人っぽい雰囲気を際立たせている。 「あの、この問題わかる? 一条さん」  彼女のところに数学のワークを抱えたクラスメイトの女子がやってきた。  彼女はその問題をしげしげ見ていたが、少し首を振って、 「

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          好きな百人一首

           最近、百人一首熱が冷めない孤月です。  みなさんは好きな百人一首ありますか?  私は、百人一首の中でも、恋の歌が一番好きなのですが……やはりこれは恋愛小説しかと言って良いほど恋愛小説を多く書いているからでしょうか……  さて、本題ですが、私の好きな百人一首は しのぶれど 色に出にけり 我が恋は 物や思ふと 人の問ふまで です。えっと作者は平兼盛さんです。 この歌の意味はですね、 隠れて恋をしていたけれども、その恋心が滲み出てしまったのか、「恋煩いをしているのです

          好きな百人一首

          最近は、紅濡れの蝶を投稿していますが、今のところ好きなキャラクターは出来ましたか?ぜひ、教えてください! 孤蝶・蝶妃・黒蝶・襲蝶・聖蝶・秘蝶 征牙

          最近は、紅濡れの蝶を投稿していますが、今のところ好きなキャラクターは出来ましたか?ぜひ、教えてください! 孤蝶・蝶妃・黒蝶・襲蝶・聖蝶・秘蝶 征牙

          蟲毒

          「血に濡れた蝶が舞い、白蛇がそれに絡みつく。血が白に落ちて、白蛇は銀の蛇になる」  征牙はそう呟いた。そして指に残る傷跡を見つめた。指を少し曲げると瘡蓋が引きつるような感覚がある。無理に動かすと瘡蓋が破けた。かすかに血がにじみ出てくる。  征牙は血をサッと舐め、椅子から立ち上がった。そして部屋の奥にある戸に向かう。そこは戸というにはあまりにも壁と一体化していた。ただ、木目の色がほんの僅か濃くなっているだけだったのだ。そこに征牙は手を当てる。すると突如その部分だけがくるりと