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内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術 (著:竹下隆一郎)を読んで

オンライメディアハフポスト日本版の編集長 竹下隆一郎さんの書籍「内向的な人のための スタンフォード流 ピンポイント人脈術」を各章ごとにご紹介致します。

書籍概要

本を読むのが学生時代の楽しみ、「人脈」づくりが苦手、という内向的な性格でありながら1年間のスタンフォード大学の客員研究員での経験を経て、自分なりの他人との関わり方を確立し、政治やビジネス、社会情勢に関するオンライメディアハフポスト日本版の編集長となった竹下隆一郎さんの書籍です。

これからはとにかく外交的な「人脈モンスター」ではなく、SNSを活用しながら会社といった組織に頼らず自身の価値観に基づいた「本当に会いたい人」と人脈を築くといったことが重要になるということが主張されておりました。

強みを生かして、自分ならではの関わり方で、自身の価値観に近い人と関係性を深く構築していきたい、と考えるキッカケのひとつとなった書籍です。

内容と章ごとの感想

第1章 内向的な人が活躍できる「ピンポイント人脈」の時代

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第1章では、会社に所属する前提で成り立ってきた社会構造が崩れ、少数の人と深く付きあう「ピンポイント人脈」が求められるの潮流であることについて述べられています。

この章のポイント

現代の4大潮流

1.人脈の『逆ピラミッド』化
・これからのリーダーシップでは、顧客に一番近い現場の人たちが対話しながら需要を共創し、それに基づいてリーダーが意思決定をする、という構図に変わる「タテ・ヨコ」にとらわれない人脈がビジネスを加速させる
・自然に出会う人のなかで、ピンポイントな人間関係を築くことが重要な時代となる

2.動きまくる個人の出現
・ブログやSNSの発信により普通の個人が影響力を持った
・転職や副業があたりまえになり、個人の行動力が高まり、会社の名前や肩書きを前提として相手とつき合うことの重要性が低くなってきている
イベントが多様化し、熱量ある数人で集まることが容易になった

3.会話の高速化イベントが多様化し、熱量ある数人で集まることが容易に・なったオンライン動画で会話をすることが増え、テキストになっていない会話で仕事が進む肩書きを前提として相手とつき合うことの重要性が低くなってきている
・イベントが多様化し、熱量ある数人で集まることが容易になった

4.『家の中』の過ごし方改革
・家族との時間を大切にする「内向的」な人が尊敬される

時流として、企業の組織構造が維持されない時代において、価値観と合う友人・仲間を集めていくことの重要性を改めて感じました。

自身は内向的なタイプですが、人とじっくり関わっていくことを貫いて行きたいと思いました。

第2章 内向的な人のための「7つのスタンフォード流人脈術」

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第2章では、竹下さんが 1年間のスタンフォード大学の客員研究員での経験のなかで、体感されたシリコンバレーでの人脈形成の考え方が説明されていました。

この章のポイント

・シリコンバレーでは、「じっくり考えること」(大学)と、「スピード感を持って手を動かすこと」(IT企業)の双方が、地域全体を動かしていた
・内向的な人ほど、物事の本質をつかんでいます。そしてそういった学生ほど教授や経営者から尊敬を集め、交流を深めていた
・「正しいこと」よりも「好き」の感情を大切にする
・本当の意味で他社と差別化できるのは、経営トップの理屈抜きの情熱や、厳しい人生の様々な修羅場を通して鍛え上げた「好き」という感情である
・好きに基づく選択は日常的に考えるべきもの。日々鍛えること
・「うん、でもね」「そうは言っても」を口にする人は相手にしない
・初対面の人とは肩書きよりも、「今やっている面白いこと」「仕事のビジョンや夢」「注目しているスタートアップのこと」などの話をするほうが盛り上がる
・お金を払って友人や知人を「コーチ」という存在に変えてみる
・抽象的な会話で思考の幅を広げる
・具体的なモノ(個性的な名刺など)を使って引きつける

オフラインの時代であれば上辺だけの付き合いでも人と会う数が多い人に有利ではあったが、snsでも多くの人と付き合えるようになったことで、自分を大きく魅力的に見せる上で形として見せられるものを用意しておく と良いと学びました。

内向的な人間ほど、自分の価値観をより深く考え、表現できる力があると、人を巻き込める可能性があると感じました。

第3章 ピンポイント人脈がもたらす3つのメリット

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第3章では、「ピンポイント人脈がもたらす3つのメリット」という題目で、ピンポイント人脈がキャリア、新規プロジェクト、組織革新につながることが説明されていました。

この章のポイント

1. 自分のキャリアを自分で設計できる
・地図よりも コンパス(=自分の価値観)をもち、好きな人を信じる
・知らない場所を探索するのに役に立つのは、「地図」より、「コンパス」
・「好きな人」と深くつながる ピンポイント人脈 を大切にしていけば、結果的に他人とは違うあなた独自のキャリアを形成することができる

2. 新しいプロジェクトを起こし、ビジネスを変えられる
・「暗黙のルール」を壊せる人を探す。「変わり者」の誰かが異なるルールでプレイした時点で、暗黙の了解がガタガタと崩れる
・信頼できる「好きな人』からの紹介はまず「会う」ようにしている
・職種を決めてから入を雇うのではなく、一緒に仕事をしたいと思った人とつながってから仕事をつくっていく のが新規プロジェクトを成功させる秘訣

3. 古い組織を変えるキッカケがつくれる
・少し変な人、内向的だけど情熱がある人を捕まえれば、組織は変わる
・ピンポイント人脈でつながった人と 一緒に熱量を持って動くことで組織を大きく変える「好きな人」と熱量を溜めながら動き始める

心の底から思うことから逃げないこと、自ら付き合う人を決めるという意志が重要であることを改めて認識しました。

この人は!と思った人、ワクワクする人とシナジーを生むような働き方、立ち回り方をするワーク・ライフスタイルが将来はしていきたいと感じました。

第4章 【実践編】ピンポイント人脈でチームをつくる3ステップ

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第4章では、「【実践編】ピンポイント人脈でチームをつくる3ステップ」というタイトルで、ここまで書かれていた考え方を段階別にチームを活性化させるために行動すべきことについて書かれていました。

この章のポイント

・自分の感覚と常に向き合い、自分の「好き』を熟知している人ほど、活躍して結果を出せる

ステップ① チームをつくるための「好きな人」を見極める
・旅先で綺麗な風景を見たときに、まっさきに伝えるのは誰か?
・キラークエスチョン: 「AI であなたの仕事や人生ってどう変わると思いますか」、「最近、1万円を何に使いました?」
・一緒に散歩をすることで、相手のことがかなりはっきりと分かります

ステップ② 好きな人との「熱気」を保ち続ける
・本当に大切で好きな人が何か声を上げたら、振り向く
・自分自身にも「キラークエスチョン」を問いかけてみて、人間的な魅力を上げる
・自分を好きになってもらうもう一つのポイントは「発信し続ける」こと
・相手に違和感をあたえるような「面白いこと」をやる。人の心に引っかかりを生み出す
・イベントを内向的な人のために企画してみる

ステップ③ 課題は個人ではなく、チームで乗り越える
・報酬が発生することで「好きな人』の集まりはプロフェッショナルな『チーム』となる
・時には覚悟をもって別れるという選択肢があることを、忘れないこと

書籍の中ででてきた価値観を探る「キラークエスチョン」の一つである「AI であなたの仕事や人生ってどう変わると思いますか?」と自分に問いかけてみました。

これについて自分は AI を利用して仕組みを構築して稼ぐ手段を持たなければ、仕事面でも人生面でも悪い方向にじわりじわりと進んでいくと思っています。

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