東日本大震災が起こった時の新大久保は…

こんにちは!

今回の無料公開部分では
東日本大震災が起こったときの
新大久保・コリアタウンの話をしたいと思います。

外国人に
日本で生活するのに
一番心配していることは?
と質問してみると…

一番多い答えが

「地震」

ですね。

東日本大震災が起こった時は
僕はお店で仕事をしている時間でした。

この時は
僕はまだ店長ではありません。

一回目の地震が起こった後
とにかく建物の外に出ようということで
新大久保の通りのほとんどのお店の
スタッフやお客様が通りに出ていたのですが…

通りは大勢の群衆
地震が起こる度に
大悲鳴をあげて皆怖がっていました。

何か
まるでSF映画のワンシーンを
見ているかのような感覚でした。

一体いつ収まるんだ?ってくらい
何度も何度も余震が続いていましたよね。

あの時間はお昼の時間帯でしたので
お客様の大半は主婦層の女性が多かった。
家が心配だ、韓流のDVDを眺めているどころではない、ということで
急いで家に帰ろうとする方ばかりでした。

お店の中は
あらゆるDVDやCDが床に落ちて氾濫して
足の踏み場もないほど混乱状態でした。

これはもう営業どころではない、ということで
閉店の張り紙を貼って
急遽お店を閉じました。

そこで、びっくりしたことは…

閉店の張り紙を貼っている入口のドアを
どうか開けてくれ〜!といわんばかりに
凄まじい勢いで叩く音が…

何事か?と思い
ドアを開けて見てみると…

ひとりの50〜60代の女性が立っていました。

おそらく
中学生のお子様がいそうなお母さん
っていう雰囲気の女性です。

その方が
凄まじい形相で
こう言いました。

「ぺ・ヨンジュンの◯◯◯◯というドラマのDVDを買いたいんですけど〜!」

びっくりしましたね(笑)

僕は丁重に
お店の内部を指差しながら
お店もこんな状態なので急遽閉店にさせて頂いてるんです、と
説明しましたが

どうしても!どうしても!!
といって聞いてもらえないので

仕方なく僕らスタッフは手分けして
混乱した状態の店内から
お客様がお求めのDVDを探し出し
レジでお会計をしてお買い上げ頂きました。

街中がパニックになって
とても韓流どころの状況ではない
という雰囲気の中で
あのお客様にはびっくりしましたね(笑)

このあとの
有料公開部分では

★韓国での東日本大震災の報じられ方
★新大久保のコリアンタウンの住民が激減
★このことから察した外国人労働者の本質
★店のスタッフのほとんどが逃げていった
★少人数のスタッフと共に店を開けると…

について書いております。

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