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不摂生で失明!?

日本人のうち、
糖尿病になっている人は約12 %
糖尿病の人のうち、失明している人は約3 %といわれます。
つまり、
日本人のうち約0.36 %は糖尿病で失明しているのです。
具体的な数でいうと、45万人以上が糖尿病で失明しています。
意外と多いと思いませんか。
今回は、そんな生活習慣の乱れによって引き起こしかねない「失明」にフォーカスを当て、その原因や対処法を説明していきます。

どうして糖尿病がきっかけで失明するのか?

糖尿病がきっかけで失明するパターンは、2つあります。
1. 糖尿病性網膜症
網膜には血管や光、色を感じる神経細胞が多数存在しています。また、網膜の血管は細いために高血糖が続くと損傷を受け、血管が詰まる・変形する・出血を起こす、また網膜剝離をおこすなどの事態に陥ります。
これが糖尿病で失明する原因です。
以下の様に進行します。

初期:
網膜の細い血管に瘤(こぶ)ができ、小さな点状の出血
→血管から出た脂質成分が網膜に沈着し、シミをつくる
この時点で自覚症状はありません。
中期:
血管の障害が強くなり、網膜に血液が行き渡らず酸素不足に陥る(虚血)部分ができる
→視神経が集まっている箇所がつまる(梗塞する)
 眼底検査をすると白いもやもやした塊が見えます。
この時点で多くは無症状ですが、かすみ目になることもあります。

眼球の断面図

後期:
虚血に陥った網膜では、新しく血管がつくられる
→この血管は壊れやすく、その時に硝子体(上図参考)出血を起こす
→出血が起こると飛蚊症になる
→出血量が多いと光が網膜に届かず、急激に視力が低下する

画像1

↑糖尿病性網膜症を引き起こした視覚例


2. 緑内障
緑内障とは、視神経に異常が生じ、視野(見える範囲)が狭くなり、最終的には失明に至る恐れのある病気を指します。
一般的に進行は極めて遅く、両眼が同時になることは少ないため気付いたころにはかなり進行してしまっていることが多いです。
一度障害を受けた視神経は元には戻らないため、緑内障は完治しないといわれます。
今回は、「血管新生緑内障」という、一般的な緑内障とは異なる緑内障についてご紹介します。この緑内障は、糖尿病網膜症が原因であることが特徴です。
以下の様に進行します。
糖尿病網膜症が重症になると、虹彩(写真機でいうと「絞り」にあたる部分、上図参照)に新生血管という、正常では存在しない血管が出てくる
→この血管(新生血管)が眼球内の水(房水)の流れを妨害するため眼圧が上がる
→進行が進むと、ついには失明する

対処法

糖尿病が原因の失明には、当然糖尿病にならないような生活を送ることが有効な対処法となります。
糖尿病にならないような生活とは、食事・睡眠・運動・ストレス管理をはじめとした基本的な生活習慣を整えることです。
ご自身で「あれとあれとあれをやめなきゃな...。」という習慣があるはずです。まずはその習慣の中で、最も改善しやすいものから手を付けてみましょう。

そして具体的に何をどのくらい行うことが自分にとって最善かを根拠をもって取り組みたい方は、ぜひ当施設の健診を受診してみてください。
自身についての詳細な体のデータのご提示から、今後の改善行動のサポート、改善の結果が出たかどうか確認するための検査まで一貫してサポートいたします。

ご興味があれば、ぜひHPを覗きに来てくださいね。
HP:https://www.krd-nihombashi.com/

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