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免疫が落ちるのはあのビタミンのせい?

現在、新型コロナウイルスによる脅威が今までよりもさらに勢力を増してきていますね。しかも重篤化した方も増え、病院の重症者用の病床の占有率が高くなっているということも事実のようです。
また、国内でも若者(20代、30代など)の死亡例も出ています。
新型コロナウイルス、これまでもそうでしたがこれからも一層の警戒をして、万全な対策を講じることが必要そうです。

さて、現在の新型コロナウイルスの3大感染予防策は手洗い・アルコール消毒・マスクだと思います。
ですが、「もっと対策をしたい!」という人は、ビタミンDの摂取を選択肢の一つに入れてみても良いかもしれません
以下に、その理由をご説明いたします。

※ただし、ビタミンDが新型コロナウイルスによいという明確なエビデンスはなく、現在まで上がっているデータからその可能性を完全に捨てきれないという程度でしか分かっていないということは、先にアナウンスをさせていただきます。

ビタミンDのはたらきって?

そもそも、ビタミンDはカルシウムのバランスを整えるのを手伝ったり、骨の健康を保つのに働いています。また最近では、免疫機能を正常に働かせる効果やガンや糖尿病、自閉症、妊娠しやすい体作りなどに有効かもしれないという報告もあるというのがビタミンDです。

ビタミンDが免疫機能を正常にはたらかせる効果をもうすこし詳しくお話します。
免疫細胞の活性化や機能抑制には、「サイトカイン」(細胞から出るタンパク質のこと)という物質が重要なポジションとして役割を果たしています。
ときにサイトカインは、炎症を起こさせて病原体と戦ったり、ときには炎症を抑えて鎮静化したりします。
しかし、炎症が強くなりすぎると、正常な細胞・組織が次々崩壊されてしまうこともあります。免疫のこのような暴走状態を「サイトカインストーム」と呼びます。

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新型コロナウイルス感染症では、サイトカインストームから肺炎などにより呼吸不全をきたす病気(ARDSという)を合併し、死亡に繋がる例も報告されています。
そして、ビタミンDが欠乏することはARDSを発症する原因の一因であるといわれています。
ということは、新型コロナウイルスからARDSへの重篤化を防ぐには、ビタミンDが欠乏しないようにすることが重要な可能性があります

ビタミンDの摂り方

では、実際にビタミンDはどうやって摂れば良いのでしょうか。
以下におすすめをご紹介します。

1. 紫外線(UV-B)にあたる
- できるだけ肌の露出があった方がビタミンDの摂取はしやすいですが、寒いのが嫌という方は「手のひら日光浴」がよいかもしれません。
手のひらを1日20分程度太陽に向けることです。
窓はUV-Bをほとんど透過しないので、部屋で実践するときは窓を開けてお試しください。
2. 食事で摂る(青魚や卵黄、乳製品やキノコ類)

詳しくは、地域のかかりつけ医、保健士や栄養士などに相談してみるのがよいでしょう。
また、最近はサプリなどによるビタミンDの過剰摂取も問題になっています。もし、ビタミンDの摂取をサプリなどにも頼るならば、今飲んでいるお薬との飲み合わせに問題がないかなど、かかりつけ医に確認をとるようにしましょう。

そもそもあなたはビタミンD不足なのか?

そもそもビタミンDが不足していない人にとっては、さらにビタミンDを摂取すると過剰摂取になり、逆によくない可能性があります。
たとえば、食欲不振、体重減少、多尿、不整脈などの症状がでたり、より重症なものでは、血管や組織の石灰化が起こり、心血管や腎臓に障害が起こるといわれています。
だからこそ、自分はビタミンDが不足しているのか否かを把握することは、とても重要です。その結果次第で、あなたがとった方がよい対策は真逆になるのです。

KRD Nihombashiでは、血液検査で体内のビタミンDを調べることができます。
ご興味あれば、ぜひ受診してみてくださいね。
HP:https://www.krd-nihombashi.com/
受診の流れ:https://www.krd-nihombashi.com/service/flow.php

KRD Nihombashi




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