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1 トップバリューのたまごふりかけ

田舎は田舎でもイオンに支配された田舎と支配を免れた田舎がある。そうと知ったのはつい最近のことだ。私の父の実家があるH県A市はイオンの支配下だった。だから田舎はすべてイオンに駆逐されているのだと思っていたのだが、決してそんなことはないどころか、非常に優秀な地域チェーンが存在する田舎もあることを知った。

私の父の実家の最寄りのスーパーマーケットは8km先、もちろんジャスコ。今もイオンとして健在である。新幹線駅のあるA'市に行っても基本イオンしかない。珍しく見かけない名前のスーパーがあると思って嬉々として入っても並んでいる品はトップバリュー。イオン傘下だ。今年2月に父の実家に行ったら3km先の最寄駅近くに新しいスーパーが建設中で、きっともうできている頃なんではないだろうか。よかったじゃん、と思ったらマックスバリューらしい。だよねって感じ。もう諦めるしかないのか。

イオンの何が嫌かって、プライベートブランドのトップバリューがとにかく不味いことだ。今は昔よりいくらかマシな印象があるが、一昔前のトップバリューは何もかもが悉く、それは衝撃的な不味さだった。セブンプレミアムとは雲泥の差。最近のセブンプレミアムはすごい。下手な店より全然美味い。

それに比べトップバリューはとにかく何もかもが不味い。不味かった。しかしたまごふりかけは不味くしようがないだろう。そう思ったのが間違いだった。トップバリューはたまごふりかけまでしっかり不味い。何で買ったんだろう。たまごふりかけは不味くしようがないだろうと思ったからだがしかし、たまごふりかけといえばのりたまがあるじゃないか。のりたまは昔からあの味だ。のりたまは美味い。私がトップバリューのたまごふりかけを食べたのは20年弱前だが、のりたまはあの頃からあの味である。昔と言っても平成だぞ。平成でしかもイオンのような大企業があのクオリティのものしか出せないとは一体どういうことなのだろうか。セブンアイホールディングスとは差がついていく一方だ。ぜひもっと気合を入れて、何ならセブンプレミアムの開発者を引き抜いてでも、トップバリューの大改革を行った方がよいと思う。

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