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電車旅とおやつ / コクリヤさんのはじまり / 夜の森桜まつり など

4月2日(火)

春休み最後の日。緊急地震速報で深夜に目が覚めたせいで、ゆっくりした朝。もっとゆっくり起きてきた息子と、朝ごはんか昼ごはんかわからないごはんを食べた。

息子の「電車に乗りたい」リクエストに応えたくて、隣町まで電車旅。行先は駅前にある図書館とその周辺のみで、帰りの電車までは3時間。いつもは1時間弱のコースだから、息子が飽きずにもつかどうか心配もあったけど決行できたのは、おやつの時間があったから。

いつもは家からおやつを持ってでかけるけれど、この日は図書館にあるカフェでと決めていた。ホットケーキにりんごジュースや牛乳、息子の食べられるもの、そしてケーキやコーヒーなど私としても嬉しいものが食べられる。それに、外でおやつを食べるのってやっぱり嬉しい。

以前来たときは、息子に何を食べさせるかは私が決めていたけど、もう自分で選んでもらえる。メニューのホットケーキには目もくれず、ケーキのショーケースを見た後、レジ横にあったサブレを選んだ。あおさ塩こうじ味という、なんとも渋いチョイスだったのが面白い。私はレアチーズケーキを選び、飲み物はホットティーにした。

外食に出かけると、子ども椅子をみなさん進めてくれるけど、息子はいつも大人と同じ椅子に座りたがる。そして、途中で私や大人の椅子に移動してくる。

この日もそうで、おやつをそこそこ食べて調子にのった息子が、私が腰掛ける後ろにやってきた。愛情表現なのか、小さな腕を私の首元にぐるりとしてハグしてくれるのだけど、短いあまりにちょっと苦しい。そのタイミング、手に持っていた紅茶がソーサーにピシャリとこぼれた。「ちょっと」と小言を言いながら、息子が座っていた椅子に目をやると、サブレの食べこぼしがぽろぽろとあることに気づく。これは、3歳の息子とのおやつ時間の景色と思うとちょっと、気持ちが落ち着き、特別にも感じた。

レシートを見返しながら、その時のことを思う
藤沢あかりさん著「レシート探訪」を読んで以来
ときどきやること

絵本を見たりDVDを見たりしても時間があまり、残り時間はお散歩へ。駅には電車が停まっているから、駅前という立地はとてもよい。大好きな電車を撮ろうとカメラを構えたのに、自分の目で見ているうちに写真は撮らなかった息子がいいなぁ、と思う。撮ることより、見ることを大切にしてる感じ。見習いたい。でも、母ちゃんは君を見つめながらやっぱり写真に撮っておく。

4月4日(木)

夜のうちに降った雨でしっとりした春の空気を感じた朝。今日は、鹿島区にオープンする「珈琲と焼菓子 暮らしの雑貨のお店 コクリヤ」さんへ撮影に。お店にはいると、甘やかで香ばしい焼き菓子の香り、お祝いの花々のにおいがふわりと香って、もう幸せ。店内には、コクリヤを営む松野夫婦が「これがいい」と思って集めてきた古道具が飾られ、またお二人が愛用している道具たちも並んでいた(買えます。おすすめされると全部買ってしまいそうになる、松野夫婦の本気の愛用品)

撮影をしながら、お客様とも少し話をして、たくさんの人がコクリヤ開店を楽しみにしていたことが分かって、私まで嬉しい気持ちになった。オープン、本当におめでとうございます。この日のことは、また別の機会に写真と言葉で。

店内でいただいたホットカフェオレと苺のイートンメス
めちゃくちゃ美味しかった

4月5日(金)

作業日。写真の編集をしたり、仕事に必要な買いものしたりと、家にこもって仕事。あまりに喋らないので、変な感じがしてきて、午後は少し歩き、お世話になってる人のところへ立ち寄って15分ほどおしゃべり。こういう時に、ポッと思い出して、いわゆる井戸端会議的なことができる相手が近くにいるのはありがたいし、嬉しい。

4月6日(土)

家の補修工事があった。補修といっても、そんな大がかりなことはなくて、クロスの隙間を埋めるような感じ。この家に住んで一年ほどでできたもの。最初の数年は木が動くから、どうしてもできてしまうらしい。隙間って、経年劣化でクロスが剥がれたり、地震があったりしたときにできるものだと思っていたから、建てて間もないころの方ができやすいのは意外だった。

余った補修材をいただいたので、今度は自分で直してみたい。

4月7日(日)

家族で富岡町の夜の森桜まつりへ。桜並木のトンネルを楽しみに出かけたけれど、この日は東日本大震災以降、13年ぶりにメイン会場になった「夜ノ森公園」が大賑わい。出店数も多かったけど、とにかく、桜まつりにきた人たちの多さがすごくて、町民である友人も驚いていた。私たちも、出店ブースがある公園の中でほとんどの時間を過ごした。

途中、こちらも13年ぶりに復活という「花みこし」の行列に遭遇。富岡に暮らす子どもたちがわっしょい、わっしょいと公園を出発し、桜並木を練り歩いていて、その様子を興味深げにみていた息子もほんの少し混ぜてもらった。今回の花みこしは、有志メンバーで企画されたよう。風物詩として当たり前だったことが震災によって止まってしまうこと、でも意志と人が集まればまた始まることを感じる。

渡部俊美さんが「アイラ―ビュー ベイべ ふくしーま」とメインステージで歌うのを聴きながら、桜並木を歩いて帰った。

おんぶに抱っこの3歳児
おまつりを堪能して車に着くまでに寝た


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