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【自己紹介】記録家の私について

こんにちは、蒔田志保です。福島県で暮らしながら、2024年2月より記録家として活動をはじめました。

photo by azusaoota

2年半ほど前から、インタビュー記事やイベントレポートなどを中心に、取材をして記事制作をする仕事をしています。最近は撮影を担当することもあり、ライター兼カメラマンとしてご依頼いただくようになりました。それは今後も継続していく予定です。

そんな中で、私が自分を「記録家」と表現しようと決めた理由をお話しします。

「記録家」という肩書きのこと

「記録家」とは、私が考えた造語です。もしかすると、以前にどなたかが使っていた言葉かもしれませんが、「ライター」や「カメラマン」のように、聞き馴染みのある肩書きではないと思います。

これまで、例えばインタビューの仕事では「ライターです」と自己紹介してきました。仕事の役割を考えても、それが適切だったことは確かなのですが、そう名乗り続けることには小さな違和感がありました。

その正体は、私が「ライター」という言葉に、「書く仕事をする人」、というイメージを持っていたからです。書くことが目的のように思えて、モヤっとしていたのです。

ライター=書く仕事 は、あくまで私のイメージです。世の中のライターさんそれぞれに、仕事に対しての思いや信念があると考えています。

さまざまな取材の機会をいただき、記事の目的を考えながら執筆、できた文章を届ける仕事をする過程で、何が一番好きか、おもしろいかと聞かれたら、話を聞かせていただく時間と私は答えます。知ることが一番のモチベーション。なので、話を聞くほかリサーチをする時間も好きです。その中から、私の視点で何を切り取り、どのように表現するのか考えることに、やりがいを感じているのだと気づきました。

また、自分が書いた文章や撮った写真に対して、広めたいより、残したいという方がしっくりきます。もちろん、書いたり撮ったりしたものが、たくさんの人に届いたら嬉しいし、より多くの人に届けることも仕事だと理解していますし、これまで精一杯やってきました。

ただ、私は見たこと聞いたことが、そこに「在ること」をまずは大事にしたいと思ったんです。

そんなふうに、ぐるぐる、あちこち思考をめぐらせるうち、それは「記録」ではないかと思いました。

インタビューは、想いの記録。
体験やイベントのレポートは、出来事の記録。
写真は、目にうつった景色の記録。

言葉でも写真でも、目の前に流れた時間をどう切り取るかは私の視点次第というところが作家のようだと思い、「記録家」と自分を表現することに決めました。

大学生の頃から書き溜めているノート。公私が混ざり、できごと、感情の記録が多い

記録したいもの

好奇心旺盛で、ジャンル問わず、いろんな記録をしてみたいと思っています。その中でも、これまでのお仕事や経験から「風土やその土地ならではの暮らし」「うつりゆく日常」「その場に流れる時間」に入り、私が記録することで役立てることがないかと模索中です。

風土やその土地ならではの暮らし / 体験
気候や土地環境のうえにある、人の暮らしに興味があります。「土が良い場所だったから、焼物業が盛んになった」「冬が長く家で過ごす時間が多いから、明るいインテリアデザインが発展した」など、何気ない生活にひそむ、「この場所ならではの暮らし」が気になります。そこには、人々が生活をより良くしようと工夫してきた歴史があるはず。興味津々。フィールドワークや文化体験をして記録をすることもやりたいです。

「丹波焼」の郷、丹波篠山・立杭地区を訪ねました
窯元「昇陽窯」にて

うつりゆく日常 / 流れる時間
変わり続ける日常を、記録したいです。「今日」の記録を10、20年と見返して、こんなことがあったな、これだけ変化したんだな、そんなふうに振り返ることができる記録を、一緒に残したいです。家族や仲間との何気ない1日、お気に入りの景色と過ごした時間、イベントの風景、ある日の仕事の様子など……今は特別に思わないことも、きっと思い出に変わります。

町の様子などは、情報として未来で役立つはずとも思います。私は直近の10年間、福島県浜通り地域を中心に活動してきました。東日本大震災で地震・津波・原子力災害の影響が大きかったこの場所。日常のうつろいに心が動きやすいのは、町の様子や暮らす人の変化を見ているうちに「日常の風景が変わっていくこと」を強く実感しているせいかもしれません。

『発酵stay』というツアーに同行し、記録写真を担当

そして
どんな記録をするときにも、何を伝え、残したいのかを一緒に話し合い、教えていただきたいです。お仕事ご一緒する際には「あなたの想い」も聞かせてください。


「記録家」という、私自身聞いたことのない肩書き、そして仕事をしていくことに、今、とても緊張しています。果たして私は、記録家として数年後活動を続けていられるのでしょうか。思いを口にしたり、やってみたりするには、つくづく勇気が必要ですね。

このnoteは、いわば私が「記録家」として歩みだした記録。いつか、私のはじまりはこんな感じだったのね、と余裕をもって見つめられたらいいなと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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55.shihooooo@gmail.com

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