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ひさびさに本を読んだ。【ただしい人類滅亡計】

突然だけども人類滅亡派?存続派?わたしは保留。ずるいかな?こんなフランクに聞く内容ではないかもだけど。私はそもそも読む前まで考えたことなかったよ。

 
感想の前に、この本はめちゃくちゃ雑に説明してしまうとそれぞれ別の確固たる主義(考え)を持った10人で話し合いを行い人類は滅亡すべきか、存続させるべきかを考えていく本。

↓以降、落ちなどのネタバレはもちろん避けますが、完全な初見で読みたい!って方はぜひ買ってください。面白いです。マジで。リンク貼っときます。

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保留の理由
本を購入したあと「今私が生きているわけだし、私自身が子供を産まないにしても勝手に世の中は進むから“存続派”かなぁ」と思ってたけど読み終わった今、保留にさせて〜!!と叫びたい
 
理由は、私がどこにでもいるような人間だから。
 
というのも、この本の良いところであり、ある意味でも悪い感じがあったのが、登場する10人は性別や口調がしっかりわけれているけど名前が色。見た目や声の感じが想像しにくくて、こいつは良い奴、嫌いな奴やつだなーっていう余計な感情を入れる事がなくなり、それぞれが主張する考えが入ってきやすい。


でも無機質すぎる印象が私にはあった。
主張が強い分、それぞれの過激派の人だとわたしは感じてしまって、それぞれの言い分もわかるけど、普通のどこにでもいる私はひとつの意見の過激派にはなりきれない。



本の内容について
今回、大筋となる主張がブラックの「反出生主義」 この考えを軸に話し合いが進む。それがまぁ~~面白い。
正直、反出生主義って???って思っていた。

各主義者が持つ疑問、よんでいる内に読者自身も持つような疑問、どんな疑問をブラックにぶつけても、必ず完璧で納得できてしまう理由つきで返してくる。すごい。どう辿っても滅亡ルートしか考えられなくてずっとピンチのナルホドくんみたいな気持ちにもなった。

逆裁好きな人この本好きだと思う。
あと偏見ついでにブラックはきっと子供の頃にひろゆきに憧れてそう


この本のキーワードとして「道徳」ってのがあるんだけど、今更ながら小学生から道徳の授業を受けたくなった。ぶっちゃけ寝てたから内容ほぼ覚えてない。



小説とかなら当たり前なのかもしれないけど10人の意見を矛盾とかさせずにかき分けてしまうのが凄い。本当にいろんな思想の人がいるんだなって改めて考えさせられた。いやまぁこの世に全く同じ思想なんてないから当たり前か。その当たり前に理由付きで説明されたことなかったから新鮮。

しかも全部、会話形式だから読みやすくて読みやすくて仕方ない。あと挿絵もめちゃかわいい。品田遊作品、他のも気になる〜!

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