某学校で3年半モーショングラフィックスを学ぶ子達を対象にデザインの初等•基礎教育を教えた方が意識していたこと
思考の方法から教える
授業の構成はイラレの基本操作から始まり、その後「デザインとは何か」という概念の説明。その後は構成と色彩と書体の実践演習。トンマナを扱えるようにし、その次はコンセプトの芯をちゃんとに詰めて自分で作品を起こすところまでできるようにする土台作りでした。
作品を多く作ってもらう
経験値が圧倒的に足りないのでとにかく手を動かすことに慣れる、出力の回数を増やすことを重視していました。また、作品のレビュー時には「なぜその色を選んだのか」「なぜその書体を選んだのか」「なぜその動きにしたのか」全ての選択には理由が必要であることを知ってもらうことを徹底しました。自主制作だけの感覚だとこのあたりはどうしても手癖で動かすことを優先して抜けがちです。また、多方面からのインプットを忘れないようすることも伝えました。
対面でのコミュニケーションを重視する
生徒と同じ目線に立ち、今何を考え、何に悩んでいるのかを聞き、それを受け止めること。一緒に笑い、一緒に悩むこと。彼らの情熱を引き出し、増幅させること。
オフラインの1番のメリットであり、自分がオンラインの講義や講座の依頼を一切受けない理由の一つです。好きなことや、今の悩みは制作の大きなヒントにもなります。そして、そのコミュニケーションは自身の仕事への意識も変えてくれました。
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