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【映画から学ぶ🎬】それぞれが人生の主役

こんばんは!今回の作品は今までの映画体験の中でもかなり衝撃を受けた作品です🔥

かなりマイナーでテーマも重々しいので正直好きな映画としてはお勧めできない作品です(笑)
しかし、映画で登場人物たちの追体験をするという意味においてはこれほどすごい作品はないと思います。。。!

明日、君がいない
2006年公開
監督:ムラーリ・K・タルリ

オーストラリアの新鋭ムラーリ・K・タルリ監督が、友人の自殺や自らの自殺未遂といった実体験を基に、思春期の若者たちが抱える心の闇を描き出した衝撃作。ハイスクールに通う6人のティーンエイジャー。様々な悩みや問題を抱え、その繊細な心は今にも押しつぶされそうになっていた。そしてある日の午後2時37分、そのうちの1人が自殺を図る。彼らのリアルな現実をそれぞれの視点で捉えながら、事件が起こるまでの1日を描いていく。
映画.com

リアリティ溢れる若者の悩み

ムラーリ・K・タルリ監督が本作を撮ったのはなんと19歳!驚きですね。。。
2006年のカンヌ国際映画祭でかなりの好評を得ました🌟

主人公は6人。
それぞれが自分について語っていきます。

各々が語り部になってる際に他の登場人物が映像に映り込み、この時何をしてたかがクロスオーバーしていきます。
こういう構成好きです(笑)

ただ、それぞれの抱える秘密は誰にも共有出来ない、したくない内容ばかり。かなり重めです⚡️

この若者独特の閉塞感を感じる悩みは、19歳という監督の若さがあるからこそ、撮ることのできたのでしょう。

誰が自殺したのか??

これはネタバレになるのでここでは書きません。

しかし、劇中である生徒のセリフ、

「自分の事で精一杯で周りに気づけなくなる」

というものがまさにその通りです。
観客さえ気付かない。というか気付けない
それがこの映画のミソです。

「まさか自殺するなんて思わなかった」
ありきたりな言葉が、リアリティを持って襲いかかってきます。

自分のストーリー。相手のストーリー。

だいぶ重たい話でしたが、ここからは僕の解釈です!

この映画の6人は、自分という存在を語っていく上で映画としても主人公ですし、もちろん自分しか意思決定して動けないのだから自分の人生の上でも主人公です。

しかし、彼らはどこまで他の人のストーリーを知っていたでしょうか??

自分のことで精一杯になる時は僕も沢山あります。そこからイライラしてしまうことも沢山あります。。。(笑)

しかし、一歩立ち止まってこの映画を思い出すと、相手には相手の人生があるから傲慢な態度はできないなと感じます。

その人にしか感じることのできない心の揺れ動きや、大切にしたいこと、違うストーリーを受け入れていける器のある人になりたいですね。

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