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行き詰まったら子供に戻ってみるといいかも

知識や経験というのはときに自分自身を苦しめる諸刃の剣になります。生きていると、「知っているからこそできない!」ということが多々起こり得るのです。

特に新しいアイディアや画期的な発明、他者との差別化を図るための戦略などは、常識や習慣が先に浮かんできてしまい、自由な発想を阻害してしまう場合があります。

人というのは、一言で理解できたり一瞬で理解できたものに対してそこまで注意を払わなくなる傾向がありますよね。知ってるから、わかってるから、と言ってそれ以上はいいよ、とお腹いっぱいになってしまうのです。

しかし、何も知らなければ、「どういうこと?」「これなに?」という具合に自分の好奇心に従って内容を深掘りしていき、本質的な問いに辿り着いたりします。

つまり、「なぜ〜するのか?」「なぜ〜があるのか?」という問いなのですが、ご存知の通り、この質問は少々厄介です。「なぜ〜?」に答えるのはかなり頭を使う作業なので、慣れてくると、わかりやすい適当な答えを近場から拾ってきて、答えに当てはめてしまうといった心理現象が起きます。

例えば、仕事やお金です。


なぜお仕事をするの?--お金を稼ぐため。

なぜお金を稼ぐの?--お金がないと生きられないから。

なぜお金がないと生きられないの?--お金を払わないと食べ物や必要なものが手に入らないから。


そして次からが難しい問いです。

なぜお金を払わないと必要なものが手に入らないの?--🤔??

この質問に対して真面目に答えるには頭を使います。情報がない場合には情報を集める必要があり、その場合だと即答できません。さらには世の中にはお金を払わなくても必要なものが手に入ることがあり、こうなるとますます難しい問いとなります。

こういう難しい質問には、私たちは適当に答えてしまいがちです。なぜなら真面目に答えなくても、生きることにそこまで支障がないからです。

この思考が作業の行き詰まりを生んでしまいます。

お金がないと幸せになれないの?も同等に難しい質問です。しかし、こういった種類の質問は難しいだけに考えることで、自分の考え方や能力の輪郭が見えてきます。

子供の視点に立って、子供らしい質問の答えることは本質に近づくために必要な作業なのです。

そして、この質問に答えることで、あなた自身が何を大切にしているのかということも見えてきます。


この自分が大切にしている価値観について知っている、気づいているかどうかは、悩み事の解決に直結する問題です。

人は、自分にとって大切なものさえ守れていれば、特別に悩んだりはしないのです。

逆に、自分の価値観について知らないと、むやみやたらと悩んでしまいます。

ですから悩んでいるときには、「なぜ〜?」という問いを自分にしてみましょう。自分が子供になったように振る舞い、答えるのが難しい質問を自分自身にして、子供に答えるように、わかりやすい答えを考え出してみるのです。

先ほどはお金の質問をしましたが、例えば「なぜ今の仕事をするの?」という質問でも同じように自分の中の本質に近づけます。

そうして自分にとって大切な価値観が見えてくれば、具体的にとるべき行動も自然と見えてくるものです。

面倒臭がらずに難しい質問に答える時間もときには必要なんですね。

補足
今より幸せを2倍も感じられるようになる生き方!幸せの心理学

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