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Vol,6:濃い味がどんどん美味しくなる”からくり”

塩分が濃い、というだけではなく“味が濃い/刺激が強い”飲食物が、世の中に増えていると感じます。それほど、求める人が多いという事でしょう。

例えば、甘党や辛党が増え、激辛ブームを平気で楽しめてしまう人は珍しくありません。趣味の一環という感覚なのかもしれませんね。それをたまに楽しむ程度であれば良いと思うのですが、この手の方々はそれで収まらないでしょう。中毒のレベルになると、厄介です。
刺激がないと食事を楽しめない、という状況になると、感覚はどんどんバグってきます。激辛を食べきる事がノルマの番組などもあり、それが栄光のように映っていますが、とても危険だと感じます。
以前、韓国人の友人が言っていましたが、辛いものの食べ過ぎで、韓国人は胃の病気を抱える人が非常に多いそうです。激辛料理をたしなむ文化で生きてきた人々でも、そうなるのです。ブームに乗って、刺激を楽しみ続けた行く末が、病気では笑えません。

また、お茶の類でも“濃い〇茶”が多くなったと思いませんか?
私は、あのお茶が飲めません。濃すぎて、美味しくないのです。濃い分のカテキン量は、健康にとってどうなのか?という疑問も感じます。
なぜ、こんなにも味の濃い商品を美味しく感じるのか。
これは、味覚の感覚鈍麻が起きているからです。反対に言えば、繊細な感覚が失われていっているという事。
人工的な調味料や食品添加物は、この感覚が狂ってしまうのです。

素材の旨味に気が付ける舌を持っていたいものです。

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