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自閉症への内臓整体は効果があるのか?

皆さんおはようございます!

整体院「感喜」の金子です!


今回は論文から自閉症児に内臓への整体が効果があるのかをお伝えしたいと思います。



アブストラクト

この研究では、結果を測定するための検証済みのアンケートを使用して、自閉症児の行動と胃腸(GI)症状に対する内臓オステオパシー技術(VOT)の影響を調査しました。


方法

 募集された49人の自閉症児は、消化器症状を患い、社会的相互作用やコミュニケーションに障害があったが、それ以外は健康であった。30分間のVOTセッションが6週間にわたって子どもたちの腹部に適用され、その間、子どもたちのGIおよび行動パラメータが記録された。アウトカムは、修正された自閉症研究所セクレチンアウトカム調査フォームである「SOS フォーム」を使用して測定されました。両親は治療前に 4 つのアンケートに記入し (対照期間)、4 つは治療中に記入し (治療期間)、1 つは最後の治療から 6 週間後に記入しました (治療後期間)。被験者は自身の対照として行動した。



結果

 反復分散分析の結果は、VOT の前後を比較したアンケートの「社会的行動とコミュニケーション」および「消化器症状」の下位尺度において、全体的に有意な陽性の症状改善 (p < 0.05) を示しました。VOT 適用後、嘔吐 (p = 0.00029)、食欲不振 (p = 0.039)、アイコンタクト (p = 0.035) の有意な改善も実証されました。



考察と結論

この自閉症児グループにおいて測定された消化管症状と行動パターンの一部に対する VOT のプラスの効果を示す実験仮説は支持されています。このデータは、VOT の適用が自閉症と消化器障害を持つ子供たちにとって有益である可能性があることを示しています。


※Repeat-measures longitudinal study evaluating behavioural and gastrointestinal symptoms in children with autism before,during and after visceral osteopatic techique(VOT)


このように内臓へのアプローチをすると自閉症と併発する症状の改善に効果があることが示されました。今回の論文では腹部の内臓にアプローチをしたとしか記載されていませんが、これはおそらく個人個人を評価して問題となっている臓器が違っていたため特定の臓器が明記をされていないのだと思います。


しかし、徒手療法でも自閉症の方の症状を改善できる事実があるというのは自閉症の方や僕たち徒手療法家にとっても希望が出てくるのではないでしょうか?


こういう事実を知ると益々勉強していかなくては思いますね!

本日はここまでです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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