最高の老害になりたい

「夜空ノムコウ」の歌詞が深く刺さって抜けない年代になってまいりました。

「あの頃の未来に僕らは立っているのかな」「すべてが思うほどうまくいかないみたいだ」「歩き出すことさえも躊躇うくせに、つまらない常識など潰せると思ってた」どれも特大のダメージです。

青春時代や若い頃の価値観にずっと囚われている人間を老害と申しますが、今より若い頃はそのようにはなりたくないなとずっと思ってきました。

でも青春時代ってやっぱりいつになっても、どんなに古くなっても引っ張り出すと最高に輝いているし、それってやっぱり最高に肯定すべきことなのだと思うようにも思えてきました。はい老害です。

つまり、老害は有り。むしろ最高に老害になりたいんです。

最高の老害になるために青春を作ってきたと言っても過言では無いのかもしれない。老人が公園で最高の仲間とゲートボールしてて何が楽しいやらと思っていたけど、それはもうその人たちしかわからん最高の景色が見えているんでしょう。

今はそういうことはできないわけです。今は現実の仕事や子育てに追われてかつての学生時代の感傷に浸ることなど、とてもとても…。でもだからこそ、真空パックで色褪せず新鮮なままの青春の空気がそのまま心の奥に保管されているのです。

それをな、子育てとか家庭とかそういうのがあらかたひと段落したジジイになってからな、パッと開けてバーンとできればめちゃ楽しいに決まってますやん。やりてぇっすよ。最高の老害。

まあもちろん本当の意味の老害の、若者に害を為すってほどにはなりたくないけど、昔のことを懐かしんで盛り上がるジジイにはなってもいいというか、それも老後の楽しみの一つなんだなーと思ったわけです。おわり。


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