みなさん、こんにちは。
ケイズハウスのなかの人です。
ケイズハウスは、実家じまい（相続）や
マンスリーマンションを得意とする不動産会社です。

古ぼけてしまった大切な実家。
まるでタイムスリップしてしまったかのような子供部屋。
親と子の未来を見据えた断捨離は、宝物と感動でいっぱい。

このコラムでは、昭和の昔、こどもたちには「ちょっとだけ手の出しにくかった」ベストセラー商品の当時の価格や時代背景を探りながら、その魅力を語っていきたいと思います。

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これを持っていると「君もスパイになれる」という、サンスターのスパイ手帳。

スパイ一級ライセンス、団員バッジ、指紋検出セット、水にとける簡易ロープ、メモっても濡らすと消えるペンなどが標準装備でした。

バッジを持っていて証拠さえ残さなければスパイだ、というのはどうにも展開でしたが、この微妙に「化学的」な感じが、当時の子どもたちにささりました。

昭和44（１９６９）年、関東を皮切りに全国販売。値段は480円。

当時の物価指数を参考に現在の価格に置き換えてみると、約1600円です。

子どものお小遣いなんて、せいぜいが10円玉を２、３枚を握らされるぐらいの時代。今と違ってそんなおカネを子どもだましのおもちゃにポンと出す親なんていませんでした。

飴玉並みの、本当の「子どもだまし」なら罪は薄いですが、商品開発に懲りすぎて、結果的に子どもの足元を見る商品になってしまったのは、ちょっとした悲劇だったのだと思います。

では、また、次回をお楽しみに。

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