&ロイド

言葉が好きなので、色々書きたいと思います。小説とシナリオ

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最近の記事

「王子様」

シナセン課題⑩非常口 非日常的なストーリーの中での、人の普段と違う行動とか心理描写を映像でみせる練習のようで、、いつも通り、悩みましたよね タイトルなんて、今まで以上に安直なもので…誰かにタイトルつけて欲しい… 人物 寺本 希(31)主婦 寺本優也(34)希の夫 寺本百合(7)希の子供 有馬 樹(29)会社員 ○寺本家・寝室(夜) 寺本希(31)と、眠たそうな顔の寺本優也(34)がベッドの上に仰向けで寝転んでいる。 希が天井を見つめながら、 希「……ねぇ」 寺本「…

    • 「傘をさす」

      シナセン課題⑨おじさん 憧れ性と共通性っていう、 二面性をもったおじさまがお題。だけど、 出来上がったシナリオの話と二面性の微妙さ…。 上げるか相当迷ったし、なんなら上げたくないくらいだけど、記録として 人物 若槻有紗(21)大学生 西野浩二(44)コンビニのバイト 花本詩織(29)フローリスト 周藤治輝(31)ブライダルプロデューサー 杉下 遥(21)大学生 ○コンビニ(夜) 若槻有紗(21)レジに立っている。 客がいない店内。 レジ奥の扉が開く。 扉から、西

      • 「彼女の願い」

        シナセン課題⑧万年筆 この話を提出するかしないかは別として、万年筆のお題で話を書いてみた。 人物 諏訪文隆(62)無職 箱島祐樹(42)医者 吾妻公人(61)無職 ○病院・診察室 看護師が手際良く次の診察の準備をしている。 諏訪文隆(62)は椅子に座って箱島祐樹(42)の横顔を見つめている。 箱島がパソコンから視線を外し、諏訪と向き合う。 箱島「恐らく、記憶障害でしょう。まだ症状は軽いようですが、いずれはー」 一瞬無音になる。 諏訪「…そうですか。ありがとうござい

        • 「いつか」

          シナセン課題⑦別れ 人物 風間大地(28)会社員 杉谷美波(26)カフェの店員 ○2人のアパート・リビング 風間大地(28)がドアを開けて入ってくる。 杉谷美波(26)、体育座りでソファーからテレビを見つめている。 テレビに映る、観光列車が走る様子。 風間、美波の後姿を見ながら、 風間「そう言えば、美波、乗りたいって言ってたよな。いつか2人で乗ろうな」 美波、テレビを見つめたまま、 美波「…ねぇ大地。今日、やっぱり家にいない?」 風間「え、なんで?やっと休みを合わ

        「王子様」

          「雪催」

          すっかり忘れていた季節外れの言葉を、ふと思い出した。 高2の冬。とある恋愛小説で見かけた文章。 もうあの本はないけれど、好きだったその物語と文章が頭の中に残っていた。 素敵な思想の持ち主だな、って思いながら 短い休み時間、窓から空を見上げ、それを待ったりもした。 『好きだと思う白い吐息が冷たい雪に変わるのなら、好きだと思う熱い想いは、きっと苦味に変わるんだろう』 『だから、もし、香鈴が俺のことを想ってくれているのなら、ケーキの味は苦く感じるだろうって思ってた』 あの

          「雪催」

          「腕時計を贈る」

          シナセン課題⑥ケンカまたはラブシーン 私は欲張りなので。 人物 ・横峰市香(27)会社員 ・夏目千昭(27)探偵調査員 ・花本詩織(27)フローリスト ちなみにこの話に上記の職業は何ら関係ない。過去の物語のサイドストーリーだと思ってもらいたい。 ○百貨店4階・腕時計専門店 横峰市香(27)が小さな紙袋を受け取る。 店員の声「お相手が羨ましいです」 市香「(照れた笑みで)喜んでもらえるといいんですけど」 ○百貨店5階・カフェブース内 夏目千昭(27)と花本詩織(27)

          「腕時計を贈る」

          怖い話 ※実話

          これは実際にあった話。 それまでにも、奇妙な現象というのは身の回りで起こってはいたが、全て幻想だと言われてしまえば、“そうかもしれない”の一言で終わってしまう程度の出来事ばかり。 例えば、夜中に目が覚めると足元にぼやっと白い女性が立っていて、その翌日の夜中も息苦しくて目を開けると、今度は私の首元にその女性が立ってこちらを見下ろしていた事があった。 あの時は、一瞬驚きはしたけど、眠気が勝っていた上に、白いから大丈夫だという考えでまたすぐに眠りについた。 また、8月のお盆に

          怖い話 ※実話

          「止まった時間」

          シナセン課題⑤「出会い」 人物 ・森山 舞(20)(21)(23)社会人 ・春木雅也(22)(23)舞の友人 ・講武智樹(22)舞の先輩で春木の友人 ・田中 梓(20)舞の友人で講武の彼女 ○海を見渡せる崖 全てを飲み込んでしまいそうな、壮大な海。 轟々と唸り上げる風の音。 森山舞(23)の長い黒髪が、強い風になびく。 舞は髪の乱れを気にも留めず、崖の上から海を見つめている。 ○(回想)高速道路を走る車・中(夕) T・2年前 春木雅也(23)運転している。 助

          「止まった時間」

          「bar Artcomplex」

          気休めに、過去の話をただただ文章に書き出してみた。 barで副業していた時の話。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 重い扉を開けて店内に入ると、にぎやかな外の世界を遮断するように扉を閉める。 入って1番に目を引かれるのは、壁に等間隔で張られた鏡。 その鏡と一体化するようにデザインされた木の彫刻は、男女が混じり合う形状で、深い色味で統一された店内に、妖艶な雰囲気を足す。 そんな美術館のような店内の、狭い通路を歩いて2階へ上がると、壁にしか見えない隠し扉を引いて、事務所に入

          「bar Artcomplex」

          「対なる者たち」

          シナセン課題④イライラしてる人 原稿用紙3枚 ・人物 冬原司(ふゆはら つかさ)28歳  探偵事務所調査員 夏目千昭(なつめ ちあき)27歳  冬原の後輩 ○高速道路(夕) シルバー色のセダンが走る。 ○セダン・車中(夕) 冬原司(28)、アクセルを踏み込む。 エンジン音が大きくなる。 夏目千昭(27)、携帯から目を離す。 夏目「冬原さんっ!捕まっちゃいますよ!」 冬原、正面を見る目を細める。 冬原「そんなの気にしてられるかっ。今どのくらいだ!」 夏目が携帯の

          「対なる者たち」

          「紫色のアネモネ」

          来週予定していた友人の挙式が延期になったのを残念に思いながら、今の季節と結婚式場をテーマに書いてみた。 シナリオの書き方に若干小説っぽさが混ざってるのは大目に見てください。 「紫色のアネモネ」 ・人物 花本詩織(はなもと しおり)27歳  結婚式場専属フローリスト 三上千夏(みかみ ちなつ)29歳  詩織の上司 成相佑斗(なりあい ゆうと)28歳  結婚式場にきたお客 周藤治樹(すとう はるき)29歳  プロデューサー・千夏の友人 ○工房・中(朝) 作業台を埋め尽くす

          「紫色のアネモネ」

          「君の好み」

          さぁ今日はシナセンの課題③を。 シナセン課題③ お題『迷っている男』 『君の好み』 ○宝石店・中 ショーケース内に並ぶ指輪の数々。 ダイヤモンドをふんだんに散りばめられた指輪が、店内の照明に照らされてキラキラと光る。 その横に並ぶ、一粒のダイヤモンドが乗った華奢な指輪。 間宮翔(28)はショーケースに顔を近づけたまま、眉を寄せている。 店員「あのぅ、お客様…」 間宮、顔を固定させたまま目を左右に動かす。 730,000円の値札と、510,000円の値札。 間宮

          「君の好み」

          「知らない彼女」

          シナリオ・センターの課題②身辺雑記 人物 間宮 翔(25)市香の後輩    横峰市香(27)間宮の先輩 〇職場ビルの裏口・外(夜) 曇った空からは雨が降り、辺りは暗い。 間宮翔(25)、傘を差して立ち止まったまま、右手に持った携帯を見ている。 裏口のドアが音を立てて開く。 間宮が携帯から目を離し、ドアを見る。 横峰市香(27)、ドアから出てくる。 間宮「あ」 市香「あ、間宮くん。お疲れ様」 市香、傘を差して間宮に近づく。 間宮、携帯をバックポケットにしまい、市香に笑顔

          「知らない彼女」