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さぶちゃんと数字とバカやろー!

こんにちは。
けいえす(35歳)です。

明日から4連休ですね。皆様いかがお過ごしの予定でしょうか。けいえす家は東京の真ん中あたりに住んでいるため、STAY HOME!でございます。天気も悪いし、今日も東京の新型コロナ感染者数も238人とあったので、News Picksとノーコード開発の勉強でもしていたいと思います。

東京の新型コロナ感染者数のニュースを日々見ている中で、トレンドにまつわる数字と、その数字から見えてくる事実や洞察に関するの講義を受けていたことをふと思い出しました。

さぶちゃん

5年ほど前のことですが、社内の新規事業開発のプログラムに参加しておりました。10か月間ほど本業の傍ら社内外の著名講師の下、座学や泊り込み合宿、事業のスタートアップなどに取り組んでいました。

元ホンダ技研で日本初のエアバッグ開発を主導した、さぶちゃんこと小林三郎さんが講師でお越しになった時のエピソードです。受講者の自己紹介も一通り終わってすぐに。。。

さぶ
「けいえす!最近は山ガールとか何つって、山登りがブームらしいな。昨年の富士山登山者数を言ってみろ!」
けいえす
「えっ!?登山者数ですか・・・。えーと10万人ぐらい?」
さぶ
「バカやろー!なんでそんな数字も知らねえんだ!」
けいえす
「すいません。。自分の不勉強でした。ぴえん」
(心の叫び 登山とかキョーミねーよ!)
さぶ
「それじゃあ、巣鴨がじじばばの原宿だっつって、わんさか人が来ているけど、けいえすは巣鴨に最近行ったか!」
けいえす
「すいません。。学生時代に一回行ったことがあるぐらいです。。ぴえん」
(心の叫び とげぬき地蔵とかキョーミねーし!)
さぶ
「バカやろー!お前文京区在住のくせに、巣鴨なんでいかねーんだ!散歩できる距離じゃねぇか!」

講義初っ端から思い切りどストレートパンチを顔面に食らった。さぶちゃんのおっしゃる通り、我々受講者は普通の社内研修のノリであまちゃん集団だったと今さらながら思う。

さぶちゃんの主張はこうだ。

新規事業開発プログラムだか何だか知らねぇけど、なぜ世の中のトレンドを掴めていないのか。さらにそのトレンドにまつわる数字を抑えていないのか。南極大陸に行けとは言っていない。日本で最もお金を持っているじじばばのトレンドを調査しに巣鴨にすら行かないのか。
そんなんで新規事業開発なんてチャンチャラおかしいわ!

新規事業開発とはまだ他の誰もが世の中に出していない、全く新しい製品やサービスを産み出すこと。また、ただただ闇雲に新しいモノを出せば良いということではなく、世の中の今のトレンドから次に来るであろうトレンドを嗅ぎ取らなければならない。

数字

さぶちゃんの言う「富士山の登山者数」からもわかる通り、トレンドにまつわる数字を常に抑えておくことは基本的なポイントである。

A「アウトドア人気の高まりで、登山を楽しむ人もここ数年で増えてきています。それに伴い、遭難者の数も増えており、昨年も多くの人が犠牲になっています。」
B「アウトドア人気の高まりで、登山を楽しむ人もこの5年間3倍100万人に増えています。それに伴い、遭難者の数も昨年は1,000人と全体の0.1%にも及んでおり、そのうち10%にあたる100人近い方が命を落として犠牲になっています。」
※記載の数字はてきとうな数字なので間違っていますよ。

こんな例文もさぶちゃんは出していたハズ・・・。さすがにAレベルのざっくりした表現をするビジネスパーソンは居ないとは思いますが、最低限Bレベルまでの数字の把握をしておくべき、という話でした。

A,Bの文章そのものにはあまり意味は無いのですが、この登山というトレンドに対して、そこに存在している数字を正確に掴むことで、市場性や他者への説得材料として新規事業をスタートさせる際には必ず掴むべき基本中の基本ということだ。

例えば、今でこそ当たり前のように普及している登山者ロガー。この富士山登山者の話に当てはめるとしたら、開発理由Aで話をしたとしても、誰も納得もしないし誰からの投資を得ることもできないでしょう。一方開発理由をBにした場合には、はるかに登山者ロガーの市場性を掴むのは容易となります。

また数字は言葉と違って、共通認識を持つことができる。

C 多くの人が山で遭難して亡くなった。
D 100人の人が山で遭難して亡くなった。

Cだと、私は1,000人ぐらいと思うかもしれないが、あなたは500人ぐらい?と思うかもしれない。数字できちんと表現することで、その事象に対して共通認識を持つことができる。

バカやろー!

と言われて癪だったので、その日からは身の回りに起きている事象に対して、数字をとらえ、数字に敏感になろうと心がける!と強く決心していましたが、人間日が経つごとにそんな感覚薄れていくもんです。さぶちゃんのエピソードを思い出すまですっかりそんなこと忘れていました。

このnoteを機に、改めて数字に敏感な生活を送ろうと思います。

今日のトレンドナンバー

5.97

以上


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