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ビジネスに役立つ「方法の原理」

どーも。けーたです。

普段はベンチャー企業でメディアプロデューサー/編集者という立場で、ウェブメディアやアプリの制作に携わっているのですが、今日は自分が仕事上でつねに心に留めておいているシンプルな原理について記してみたいと思います。


僕が仕事をする上で心に留めているのが、構造構成主義という学問で提唱されている「方法の原理」というもの。

これによれば
「方法」とは、「ある特定の状況」のもとで「ある目的」を達成する手段のこと
とされます。

言い換えれば、「方法の有効性」「状況」「目的」に応じて決まる、ということ。
「目的」は同じでも「状況」が変われば、「方法の有効性」は失われます。
「状況」は同じでも「目的」が変われば、「方法の有効性」は失われます。

これはシンプルながら、非常に重要なポイントです。

「方法の原理」についてくわしく知りたい方は、構造構成主義を体系化した西條剛央先生のこちらの記事を読んでみてください。

では、これがなぜビジネスに役立つのかというと、自分たちが日々取り組んでいる「仕事」はほぼすべてが「方法」だからです。

私たちが取り組んでいる仕事は、どんな些細なものでも「方法」です。

それは「ある特定の状況」のもとで「ある目的」を達成する手段として採用されたという背景があるはずです。

しかし、日々の業務をこなすなかで、「方法の有効性」を左右する「状況」と「目的」は見失われます。

自分の業務一つひとつに対して「目的」をすぐに言うことはできますか?
あるいは、それらの業務が「どんな状況」で生まれたものか知っていますか?

もしかしたら、「方法の有効性」を失った状態で、惰性で業務を続けている可能性があるかもしれません。もし「状況」や「目的」をすぐに言えないのであれば、一度考え直してみることをおすすめします。

また、上司からなんらかの仕事を依頼された場合、そこに「状況」や「目的」の説明を受けているでしょうか?
その説明を受けずに「方法の有効性」をどうやって判断すればいいのでしょうか?

「方法の原理」を心に留めておくことは、
自分の仕事を無駄にしないため、仕事に本当に価値をもたせるためには不可欠とはいえないでしょうか。

とりあえず、明日の朝会社についたら、目の前にある仕事の「状況」と「目的」に思いを巡らすことから始めてみると、新たな道が拓けるかもしれません。

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