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なぜペーパーレス化が進まないのかを考えていたら、生き方まで話が広がった

■ あちらこちら紙だらけ


色々なものがデジタル化されており、紙媒体の書類がモニター上で確認できるようになった。行政関連の書類もハンコが省略されつたり助かる。

しかし、それでも身の回りを見渡すと未だに紙でのやり取りは多い。

いわゆるペーパーレス化が推奨されているのに、買い物をするとレシートを渡されるし、郵便受けにチラシは入れられる。

職場には明らかにターゲットを特定していないFAXの営業広告が届くし、何より職場における業務の大半は紙ありきで運用されている。

もちろん、契約書類や社内コミュニケーションや稟議関連などのデジタル化は進んでいる。しかし、細かいところを見れば完全なペーパーレス化には至っていない。

このように書いている私だって、メモをとるときは裏紙を使うし、考えをまとめるときはノートを使う。偉そうに世の中を批判できる立場ではない。


■ ペーパーレス化が進まない根本的な理由


では、なぜペーパーレス化が進まないのか?

このように問うと「業界が遅れているから」「うちの職場はIT化に腰が重いから」「日本のDX化が進んでいないから」という批判が出るだろう。

しかし、実はもっと根本的な原因がある。

それは「紙があるから」だと思う。
「紙」という素材があるからペーパーレス化が進まないのだ。

――― と、別に紙という存在を否定しているわけではない。何度も言うが私だって紙の恩恵を受けているし必要不可欠だ。

しかし、紙という存在が当たり前になっているのは事実だと思うし、もはや依存と言っても過言ではないかもしれない。

しかし、そのような当たり前で依存性のある紙があるからこそ、「紙があるから別に電子化しなくていい」という潜在的な考えがあると言える。
つまり、世の中に紙という存在があるという環境要因によって、ペーパーレス化が進まないのだ。

人間は今ある環境はこれから先も続くと考えるもの。
多くの人は紙という素材がこれから先も存在し続けると思っているから「電子化しなくても紙があるからいいじゃん」と考えているはずだ。

きっと世界中が真剣にペーパーレス化を考えるというときは、紙そのものがなくなる、あるいは紙を製造する資源が枯渇するなどの危機的状況になったときだと思う。


■ 環境が変わらないと生き方も変わらない


このようにペーパーレス化について(極端かつ偏屈なことを)考えていたらふと思った。

これって生き方も同じだよな、と。

つまり、多くの人は、今ある環境がこれから先も同じように続くと思っており、それをベースに将来像を描く傾向にある。

一方で、マンネリ化する毎日を退屈と思ったり、アクティブに活動している人や有名人を見ては自分も同じようになりたいと思う。

しかし、どうしても「このままでいいか」「今のままで十分」として諦めてしまう。もちろん、これはこれで生き方として否定されるものではない。
単純に本人が自分の現状の生き方をどう思っているかだけの話だ。

それでも、自分の生き方や日常生活を少しでも変えたいと思うならば、自分の中で当たり前になっている「何か」がなくなるという剪定が必要になる。

例えば、英会話ができるようになりたいという日本人は多い。
しかし、色々試すものの継続しない。なぜかと言えば、日本にいる限り英語を使う機会はほぼゼロだからだ。実際、日本にいる限り英語を使う必要は全くない。

となると英語圏に留学するのも1つであるが、人によっては留学しても英会話をほとんど身につけないで帰ってくる人もいる。
その理由を眺めていて思うのは、英語を使う環境に行くというだけではなく「日本語を使わない」「自分の日常から日本語がなくなる」という環境にしていないことも挙げられるらしい。

おそらく環境を変えるとはこういうことだと思う。つまり、自分が望む自分になるための環境に行くだけでなく、自分の中で当たり前になっている「何か」を自ら手放すことである。

もちろん、環境を変えることこそが、自分の当たり前を手放すことになる場合もある。例えば、スマホ依存やアルコール依存を改善するときに対象物を傍に置かないこともある。ダラダラした時間を改善するために、肉体系のバイトに応募したり、空手道場に入門することだって1つだ。

当たり前だった「何か」を意図的に手放すこと。
当たり前だった「何か」が強制的になくなること。
これが自分の生き方を変える手っ取り早い方法ではないか?


――― ということを、今朝の出勤中に考えていたので書いてみた。

徒歩通勤をしていると寒い日も暑い日も、ボーっとすることもあれば、このように何かふと思いを巡らすこともある。

大抵の場合はそのような内容を記事として投稿しているだけなので、読んだ方はあまり深く考えないで大丈夫である。


ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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