機能を作るよりも、消すほうが難しいと思った
こんにちは。時間を管理できる Hackaru(測る)というアプリを
個人で開発している @ktmouk といいます。
先日、デスクトップ版からある機能を削除しました。アプリの起動と終了に合わせて、自動で計測してくれる自動計測機能です。
どんな機能だったかというと、たとえばエンジニアなら、Atom や VSCode のようなエディタソフトを開いている時間を「プログラミングの時間」として自動で計測してくれる、といった機能で、計測し忘れを無くす、計測する手間を省けるというメリットを想定していました。
Atom を開いている時間を「プログラミング」として計測する例
なぜ消したのか
痒い所に手が届かない!というのが理由です。
この機能を使う際、事前に対象のアプリとプロジェクト、概要を設定しておくことで、アプリの起動終了に合わせて設定通りに計測を開始終了してくれます。
作ったときは良さそう!と思ったのですが、暫く使っていると、同じアプリを使っていても、作業によってプロジェクトを変えたいことがよく発生しました。たとえばエンジニアであれば、同じ VSCode でも、仕事でプログラミングしているときと、趣味のプログラミングしているときで、プロジェクトを変えたいなどなど......。
計測し忘れないという観点では良い機能だったのですが、プロジェクトは使っているアプリ自体で決まるものではなく、そのアプリで行っている作業によって決まるので、この機能で完全に全自動化するのは難しいことが分かりました。
なので、今考えると、全自動にするというよりは、計測し忘れないようにサポートする機能の方が需要があるのでは?という風に考えています。(たとえばPCを起動してから、10分以上何も計測してなかったら通知で確認してくれるなど)
機能を消すのは勇気がいる
とはいっても、一度リリースした機能を消すのは中々勇気がいります。「失敗しました」と言っている気分になりますし、もし1人でもその機能を使っている人がいたら思うとドキドキします。
機能を追加するのは簡単ですが、消すのは以外と精神を削ります。
でも、私としては機能がてんこ盛りのアプリではなくて、なるべく最低限の機能で使いやすいアプリを作りたい、という思いがありまして、時々ユーザさんからフィードバックを頂くのですが、シンプルな所、無駄な機能がない所が好きという声をよく頂きます。
私としてもシンプルさは大切にしたいと思っています。痛みを受け入れつつ、必要ならば機能削除していこうと思います。(最初から必要な機能だけを作れればベストですが...)
ユーザインタビュー始めました
まだまだユーザにとって足りていない機能も沢山あります。
今回の反省も踏まえ、今後の改善の前にユーザインタビューを始めました。
具体的には、長く使っているユーザさんへ、Hackaru のサイト上にアンケート兼インタビュー依頼のフォームを表示するようにしました。そして、承諾いただいたユーザさんに対してどんな使い方をされているかZoomでお聞きしました。
アンケート項目は マストハブサーベイというのを参考にしました。
そのほか、私の職場の人で時間管理アプリを使っている人と直接コンタクトをとり、どんな使い方をしているかインタビューもさせていただきました。
実際の利用者の方の話をお聞きできるのは楽しいですし、学びになります。例えば、全く違う使い方をしているユーザさんでも、共通した課題を抱えているというのもありました。また、どんな使い方をされているかお聞きしたことで、今後の機能追加のアイデアにもなります。
これは一人じゃ気づけなかったことだと思ってます。
インタビューにご協力頂いた方、ありがとうございました!
フィードバックもお待ちしています
頂いたフィードバックを元に、これからも機能改善を繰り返しつつ、良いアプリにしていきたいと思っています。ここを改善してほしい!というご意見があればぜひTwitterのDMでお送りください。
Hackaruの公式サイト
https://hackaru.app/
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