【BTS-Weverse記事感想】鏡に映るジンとテテ

最年長で明るく場を回すのが上手で、人の反応は気にしないいつも笑顔のJINと、口数が少なくてスキンシップを欲しがって、構われたがりのVと。
末っ子として育って、寂しがりやで自信のないキムソクジンと、人が大好きで愛嬌があって人に囲まれて愛されるキムテヒョン。

鏡に映った姿はとても似ているけれど、全く別の姿だ。左手で左手はつかめないように。

正反対の2人だなあと今日のWeverseを読んで思った。ここ数日のWeverseマガジンの連投に、毎日多くのARMYさんと同じように心がジェットコースターで忙しいので、このタイミングで書き残そうと思う。

JINについて

 明るくて、WWHと自分で言ってしまい、くだらないおやじギャグで笑っている…そんなイメージの強いジンくんは、実はものすごく真面目な人だとこの間の記事を読んで、改めて実感した。本人も言っていたけど、こうありたいJINに、キムソクジンが近づけるようにしている。自分の敵は常に自分で、努力家で、一生懸命。でもどこか、客観視したジンくんは周りが見ているジンくんより少し下にいる。(この客観視の精度が恐ろしく高いのがJ-HOPEだと思う)

貴方はそんな人じゃない、だってこんなに愛されているじゃない。いくら周りが伝えても、ときどき届かない時がある。よく言えば高い理想に向かって一生懸命だけれど、悪く言えば自己肯定感が低い。(これは黄金マンネと呼ばれるグクも似ていると思う)

ただ特にジンくんは、本当の自分を見せられていなくて、誰より閉じこもっている。1人で出かけるのが嫌いなクセに、1人でいたがるタイプだ。

だから、JINの評価をするとき、私は本人の言葉じゃなくて、Vの言葉が好きだ。(JIN本人は隠したい部分なのだろうけれど)「ジンヒョンは真面目で、深夜まで誰よりも練習して、一生懸命で」と恥ずかしげもなく語ったり、ダンスをしたことがないと自嘲するジンに、「ジンは自分ができる最高のダンスをしているのでその言葉は無視します」と言い切れたり。自分の大切にしている人を貶す人は、本人であっても許せなかったんだろうなあ…。隠しているつもりのキムソクジンの姿の、一番近くにいるのは、本気でぶつかりあったことのあるキムテヒョンだと思う。(こじ開けずにそっと寄り添うユンギも大切だし大好き)

そしてテテは、本音で心からそう思って、心からそう言っているのだ。

Vについて 

Vは不思議ちゃんと揶揄されるように、自由で、自分の心に正直だなと思う。誰とでも距離を縮めるのが得意で、でも人のことをよーく見ていて、気を遣わないのが上手。(正反対に、人を見すぎず、上手に気遣いができるのはJUNG KOOKじゃないかな)

大人になればなるほど人付き合いにおいて、気を遣わせないことってとても大事だと個人的に思っているので、テテは本当に人付き合いがうまいなと思う。やりたいことしかやらないし、いつも本音でいることがよくわかるので、ともすれば我儘に映る。実際、ボンボヤージュ4の時も役割分担を上手にこなせず座っていたり、片づけの前に寝てしまったり。余裕がなかったらちょっとん?と思ってしまうかも。それなのにその分翌日ご機嫌な彼を見ると笑顔になっちゃうんだよな。多分彼の前では不思議と素でいられるんだ。無理をしないでいいのだよね。誰よりも気遣い屋さんのジミンとの距離の近さもそういう理由だと思う。(彼らの場合は幼馴染なので、気の遣わなさは失敗の多さや時間の長さと比例しているかもしれないけれど)

実際彼の周りにはたくさんの人がいる。友達が多いことも日常からもよくわかる。(俳優陣との仲の良さに、メンバーが嫉妬している動画も大好き)そしてVである自分と、キムテヒョンである自分を上手になじませて、使い分けていると思う。カメラに魅せる顔も、親しい友人だけに見せる顔も、どっちもVでテテであることが彼の魅力だから。

 一方でテテが苦手とするのは、自分の感じる負の感情と向き合うことじゃないだろうか。理解し切れない、抱えきれない哀しみと出会った時に、特に子供は、ひたすら眠り続けることがあると訊いたことがある。テテも似た危うさがあるように時々思う。口数は決して多くない、急に口をつぐむこともある彼を、ジンやRMをはじめとするヒョン、そしてジミンは、本当によく見ているなと感心する。特に前に出れずに困っているとき、人とコミュニケーションがかみ合わないとき、キムソクジンは良く気づいて前に出してあげているなと思う。あ、テテが喋ってなかったね。ってジンくんの声掛けで自然に気づくんだ。そして彼は、それをすることをヒョンなら当然のことだと思っているのだ。

ジンとテテ

 お互いを自然に助け合っているなと思うからこそ、二人の関係は素敵だなあと思う。どのメンバーに対してもスキンシップが多いテテだけれど、ジンとのやりとりは特に多い。まあ、ジンくんはグクともやり取りが多いように、精神年齢はマンネ寄りだからかもしれない笑
くだらないことを二人でずーっとやっているのも微笑ましい。Butterのイメージフォト撮影でも、海でテンションがあがった二人に置いて行かれるメンバーの様子をふと思い出す。

画像1

2人以外のメンバーの目は点である。

その上でなお、私はやっぱり正反対だなあと思う。

最年長で明るく場を回すのが上手、人の反応は気にしないいつも笑顔のJINと、口数が少なくてスキンシップを欲しがって、構われたがりのVと。末っ子として育って、寂しがりやで自信のないキムソクジンと、人が大好きで愛嬌があって人に囲まれて愛されるキムテヒョン。


表と裏が真逆だったり、表と表だったり。
表、逆、裏はあるけれど対偶はない。

いつもテテからの過剰なまでのスキンシップやからかいにクールに接しているけれど、本当は構ってほしくて。だから嬉しくて、でも本当の自分なんかは振り向かれないと思い込んでいるのがジンくんなんだろうな。
そんなキムソクジンはVそしてキムテヒョンによって少しずつ、そして確実に救われていっていると思う。
そしてテテが自分でもわからない不調に悩まされているときには、上手に気づいて、寄り添ってくれるのがヒョンたちで、特にジン君なんだと思う。不器用な優しさは、確実に彼にも届いている。素早く適切な言葉で人を笑わせることができるジンくんのことも、テテは心から尊敬していると思う。


BTSは奇跡だけでは成り立たない

今回はこの二人の関係に着目してしまったけれど、
こうやって絶妙なバランスで、良いことは100倍に、嫌なことは1/100に。
不思議とそうなってしまう7人がBTS、防弾少年団なんだろうな。

一方でこれが、ただの偶然ではないのも私たちは知っている。
ひとりひとりがどれだけ考え、努力し、時にぶつかり合い、助け合い、なによりお互いを諦めなかったか。グループのあり方と、それぞれの目標や感情の落とし所を探るどれだけ膨大な時間の上に成り立つグループなのか。

7人それぞれが必要不可欠である意味。
このメンバーたちがどうか今後も健やかな日々を送れますように。
忙しさや世界の重みに疲れてしまったら自分を脱ぎ捨てて、すこし休んで過ごせますように。
無駄のない、立派な人や日々を私たちは求めていないこと、でも自然体な彼らに夢と勇気をもらっていることが伝わりますように。

口ではそんなことを言いつつ、今日は宝くじなんかよりよっぽど倍率の高いパジャマパーティを夢見てパジャマを選ぶぞ~。

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