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昔の鉄道を、歩いてきた春の日

先日ちょっと機会があって訪問した笠岡のまち。昔走っていたちいさな鉄道に、逢ってきました。

海の街を感じながら、駅跡を見て、残された車両を見て、乗って、潮風を感じて…。

たのしいひとときでした。

半世紀前に消えた鉄道の、その車両の実物に触れ、乗れただけでも楽しかったのですが、すぐそこに、線路跡が、見えている…。まちあるき好きな私としては、歩かない訳にはいきません。

車両が置かれている高架道路から山手を見るとゆるくカーブして山裾へと進む小径があります。まさに、明らかに、線路跡。高架橋から降り、この小径に、立ってみます。

左の線路は国鉄/JR山陽本線、後ろを振り返ると笠岡駅。ちいさな私鉄、井笠鉄道は右へとカーブして山裾へと向かっていました。まさに、この先でゆるくカーブするこの道が、半世紀前までさっきの小さな車両が行き来していた、線路跡です。

線路跡は、街の隙間というか裏側を、進んでゆきます。
今ここは「道」ですが、元は「線路」。建物はこの道に正面を向けずに建てられているので、まちの裏側が、見えるのです。

半世紀前まで線路だった小径は、今もまちの裏側を、すすんでゆきます。

昔の豆汽車には、ちょっと厳しそうな坂道です。

豆汽車、この坂をちゃんと登れていたのでしょうか…

いまは自転車が、駆けあがってゆきます。

ふと横を見れば、路地の奥の山裾に、神社が。

線路の跡の小径から、お寺への参道が…

この辺りは、線路だった当時は踏切だったとのことで、ただ何気ないシーンにも、歴史を感じることができたりします。では、こんな坂道の下にも、小さな踏切があったのでしょうか…

線路だった小径は、まちの裏側を抜け、山裾を先に進んでゆきます。

私は、踏切から、まちへ戻りましょうかね…

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