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コーチになって感じること

「コーチ」
今では、スポーツ現場以外のビジネスの現場でも多く耳にする言葉になった。

しかし子供の頃は、”大声で偉そうに上から指導してくる人”というイメージが強かった。(サングラスかけて色が黒いとなおさらアウト、、、)

そんな「コーチ」という職業について、約2週間が経とうとしている。
今回は自分自身が初心を忘れないためにも、就任したての”今”
感じていることを率直に綴っていきたい。


そもそもコーチの役割とは??

コーチ就任が決まってから、

・コーチがやってはいけないことは何か
・コーチの役割は何なのか
・過去の経験からどのようなコーチが嬉しかったのか
(好きと良かったは少し違う感覚)

をひたすら考えた。

・コーチがやってはいけないことは何か

まず、今までを振り返ると
選手に嫌われたくないという心理で、監督の前では監督に意見を合わせ、選手の前では監督の意見を否定してしまうコーチがいた。これが一番やってはいけないことだと考えた。

”嫌われるのが怖い”

この感情を捨てること。まだまだできていない部分でもあるが、これができないと組織崩壊を生んでしまうコーチになる気がした。

野球現場でいうコーチはいわば会社のNo.2。
監督が社長で、その次の役割である。
とにかく最悪なケースにならないために、監督との意見の相違をなくす。
これが1番重要と認識している。

そのためには
いかに監督とビジョンを共有し、目指す方向性と役割分担を明確にするか。

ここを意識し、日々の現場指導にあたっている。


・コーチの役割は何なのか

次に、コーチはどういう役割なのか。
今のところの結論は、
ただの技術指導員ではなく、選手にとっての最強のモチベーターになることだ。

どれだけ実績があり、どれだけ技術を教えることができても
人として尊敬でき、コミュニケーションがしっかりと取れなければ選手の心には入っていかない。

しっかりと選手の性格や特徴を生かした上で、本来持つ能力がしっかりと発揮できるように、プラスの力に変換できるような接し方を意識している。
(もちろん、葛藤ばかりでまだまだできていない。。)

具体的にそのために必要なのは、選手との距離感だと捉えている。
舐められすぎても、怖がられすぎてもよくない。
「仲は良いが、尊敬しているクラブチームの1つ上の先輩。」
今は選手との年齢も近い分、それくらいの距離感で話せるように意識している。(2つ上ではなく1つ上というのが自分の中では肝)

大前提、コーチの意見が絶対ではないし、偉いわけでもない。
そして、自分自身の経験のみから話をするのも良くない。
とにかく、選手に自分で気づいてもらう。
自分の特徴を理解し、活かせる道で前向きに努力してもらう。

そんなことが非常に大事ではないかとこの2週間感じた。


・過去の経験からどのようなコーチが嬉しかったのか

好きなコーチと、その時はイラッとしても後々感謝できるコーチ、
ここに関してはかなり違いがある気がする。

コーチは、人気投票を集めるのが仕事ではない。
勝たせるのがスポーツ現場においては仕事である。そのための技術指導であり、人間教育である。

好きなコーチは、優しく親身になって自分に興味を持った状態で
会話をしてくれたコーチだ。目線も選手レベルまで下げ話してくれる。
あまり怒られた記憶はないし、何の話をしていたかも詳細はほとんど覚えていない。

逆に、後々感謝できるコーチは
愛を持って接し、ダメな時には厳しく怒ってくれたコーチである。
死ぬほど怒られ怖かったが、今でもそこは記憶に残っており現在の人生にも活きている。

もう一つ、
私自身も今意識していることだが、ダメな時はダメと”事象が起きたその場で”言うこと。(なんなら、先出しくらいで言いたいが。笑)

とにかく、後からネチネチ言うことは一番良くない。そして、愛があるかないかはすぐに選手側は分かる。

ダメなことはダメ、とはっきり愛を持って怒る。それが自分にとっては良いコーチだったと思う。どれも当たり前のことではあるが、それを意識して行動するようにしている。


まとめ

コーチという立場になり、改めて自分自身の成長が止まることの恐ろしさ、
足を止めずに戦っていくことの重要さをひしひしと感じている。

現状維持で満足している人間に教えてほしいとは自分だったら思わない。
とにかく情報をアップデートし、人間としての成長をもっともっと図っていく。

教える側の人間が、選手以上に命を削って、命を燃やす。
そうでないと伝わらない。

人生において貴重な時間を選手に割いている以上、人の人生に関わっている以上、

”全力で闘志を燃やして戦っていきたい”

まだまだここから。結果を出すためにできること全てやろう。


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