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最近のChromebook環境について

フリーランスの仕事環境としてChromebookを活用しています。こちらの記事に書いたように、できるだけ端末に依存しない環境を作りたいと思って整えてきたわけですが、その原動力はChromebookであることは間違いありません。

Chromebookは基本的にWebブラウザのChromeしか使えないという、大変割り切ったマシンです。Windowsのようにネイティブアプリがあるわけでもなく、カスタマイズできる範囲も小さいです。最近はAndroidアプリの一部が利用できるようになり、さらにLinux環境を手軽に利用できるようになったので、活用の幅が広がりました。

とはいえ、WindowsやMacとはポジショニングが大きく異なります。なので、Chromebookだけで仕事をするというと「そんなの無理じゃないの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

現在、私は仕事でWindowsとChromebookを併用していますが、凡そ仕事の90%はどちらの環境でもシームレスにこなすことができています。Windowsでないとできないタスクというのも若干あります。具体的には、

  1. Microsoft Officeのアプリ版でしか動作しない機能を使うとき。(Power クエリやマクロなど)

  2. Tableau Desktopを使うとき。

  3. アプリ版のAcrobat Readerでないと動作しないPDFファイルを開くとき。

というくらいです。
逆に言うと、これ以外の日常的なタスクはWindowsでもChromebookでも同じようにこなすことができます。

一見すると「ふーん」という感じなのですが、やってみるとかなり身軽に感じます。特に、目の前で操作しているマシンがいきなり壊れてもあわてる必要がない、という点が一番うれしいところですかね。(単に心配性なだけかもしれませんが)

ということで、この記事ではChromebookで利用しているサービスやソフトウェアの最新版をお伝えしていきます。


メール・予定表・ToDo

メールや予定表はGoogle Workspaceの有料プランのサービスを継続して利用しています。独自ドメインでGmailを使えるのでとても便利です。MicrosoftのOutlookもよいのですが、スマホではGoogle Workspaceの方が使いやすいように感じています。

一方、ToDoリストはまだ試行錯誤しているところで、最近はRemember The Milk (RTM)を試しています。RTMといえば2000年代前半に流行った記憶があり、私も使ったことがありました。久しぶりに覗いてみるとリニューアルしていたので、試してみています。タスクをサクサク入れられるのがよいところですね。

ただ、防備的なToDoを管理するなら、GoogleのToDoリストやKeepが手軽かもしれません。

ミーティング・チャット

オンラインミーティングではGoogle Meetを中心に、クライアントのご要望に応じて使い分けている感じです。Google Meet、Zoom、Teamsが多く、たまにWebExでインビテーションを受けることもありました。

チャットの方は、Google Chatの利用はほとんどなくなってSlackになりました。いろいろ楽ですね。

ファイルの管理

こちらもGoogle WorkspaceのGoogleドライブの利用を継続しています。基本的にはローカルにデータを置かない運用にしているので、マシンが壊れても大丈夫!というのが強みです。

ただし、Googleドライブでファイル共有をする場合に、共有相手がGoogleアカウントを持っていないと不便なこともあります。その際は、boxなどの別のファイル共有サービスを利用しています。このあたりはもう少し改善したいところ。

メモの管理(自分のメモ、Webクリップ)

Evernote難民となっていろいろ試していたのですが、今は以下のサービスを併用しています。

UpNote

軽くてシームレスでシンプルなオンラインノートです。サクサクメモができるのがよく、初期のEvernoteを思いだします。Markdownチックな入力を受け付けるのもよいところ。買い切りのライセンスがあってリーズナブルでした。暫く使ってみます。

Google ドキュメント

Google ドライブで長期的に保存したいメモや文書はGoogleドキュメントで書くようにしています。ページレス機能を使うと「ワープロ」な雰囲気がなくなって快適ですね。アウトラインプロセッサとしても優秀。

Typora

高機能なMarkdownエディタです。まだ使い始めて間もないのですが、とても快適に文章を書けます。長文を書くのには最適ではないかと思っています。Windows/Macの他にLinuxでも使えます。なので、ちょっと工夫するとChromebookでも動きます!
ひとつのライセンスで3台インストールできるというのも有難かったです。

Notion

NotionはもっぱらWebクリップとガントチャートに利用しています。メモをドキュメントを集約することも考えたのですが、なぜか手に馴染まず……。私の場合、何でもできる→欲張って凝り始める→収集がつかなくなる、という感じで上手く使いこなせませんでした。

オフィススイートまわり

いわゆる「ワード」「エクセル」「パワポ」のビジネス基本道具。私はGoogle WorkspaceのGoogleドキュメント、スプレッドシート、スライドを中心に利用しています。これらの良い点は、Web版とアプリ版が分かれていないので、シームレスであることです。

しかし、クライアントの環境によってはMS Officeが無難な場面もあります。その場合は柔軟に対応させていただいています。一般的な文書作成であればWeb版のMS Officeでもなんとかなるので、Chromebookでも作業はできます。

プロジェクト管理(ガントチャート)

長期的なタスクや将来的な見通しを立てるときには、ToDoリストよりもガントチャートが便利です。とはいえ、フリーランスで個人作業中心のため、大規模なプロジェクト管理ツールは手に余ってしまいます。ということで、今のところNotionのガントチャートを継続して利用しています。

いまのところNotionのガントチャートで足りているのですが、ToDo管理と合わせて他に良いサービスはないかなと試行錯誤しているところです。

データ分析環境

技術コンサルティングの他にデータ分析実務の仕事をいただくこともあり、データ分析環境の整備は必須事項となっています。また、ブログ記事を書いたり、技術を継続的に学ぶにも環境が必要です。その一方で、プロジェクトベースなのでアドホックなタスクが中心なため、ガチっとした環境は必要ありません。端的にはJupyter Notebook上でPythonやRが利用できればOKという状況でした。

ということで、Google CloudのVertex AI Colab Enterpriseを利用しています。使い始めて約半年が経過しましたが、大きなトラブルもなく利用できています。無料で使えるGoogle Colabと比べるとコストはかかりますが、カスタムしたフルマネージドな環境を一定期間維持できるのが魅力です。Chromebookとの相性も抜群ですね。

このような感じで主要な分析タスクをこなしてきたのですが、最近Tableauに手を出しています。ピープルアナリティクスではBIが必要だと考えてのことです。ダッシュボードを作るだけでなく、データ分析を始めた方にとってはTableauが良いのではないかと思っています。実際、会社員時代はチームでTableauを利用していました。

しかし、Tableau Desktopを利用するにはWindowsが必要なので、すべてをChromebookでというわけにはいきません。この辺は柔軟にやっていきたいと思います。

デザイン・画像

デザインや画像編集にはCanva Proを継続して利用しています。日を追うごとに機能が追加されていくのがうれしいですね。

用途としては、noteやブログ記事で使う画像の編集や画像素材の活用、画像生成、名刺発注などなど。いろいろなフォントが使えるのもいいですね。

https://www.canva.com/ja_jp/about/

事務処理周り

こちらも前回の記事からあまりかわっておらず、会計や請求書周りはfreeeを利用しています。確定申告も無事できました!

電子署名はDocuSignを利用しています。契約書関係は基本的に電子でやっていて、紙を使ったことはまだありません。便利な世の中になったものですね。

まとめ

この記事では、Chromebookの仕事環境について、現在の状況をお伝えしてきました。まだ試行錯誤的な部分も残っていますが、ほぼChromebookで仕事ができるようになっているので快適です。

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